タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(954)
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雪が降るゴミ捨て場。
紛れこんでる白一つ。
美しくも見えた。
哀愁も垣間見た。
白鳥ではなかった。
そいつはカラスだった。
「黒くなくておかしいかい?」カラスは言った。
「悪くないものだ。」私は言った。
「仲間を探しているんだ。」カラスは言った。
「相変わらず居ない。」くちばしを伏せた。...白いカラス
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さりげなく危険回避する、
流れてく人の波。
さりげなく身を振り払う、
騒がしい道の風。
何が起ころうと見えるということに変わりはしない。
安い体の持ち主で、
たなびく心を見守って、
歩いて見たのは冬の街、
次はどこへ向かおうか。
さりげなく足跡刻み、...冬の街
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昔々、サンタクロースは、
貧しい母に育てられ、
毎年、冬の真ん中で、
ささやかながらもプレゼント。
嬉しいな嬉しいな。
皆にも分けようと思いました。
昔々、サンタクロースは、
助けたトナカイ捕まえて、
毎年、雪が降る中を、
そりを滑らせプレゼント。...サンタクロース昔話
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頭から先までイロハの順序で、
忘れ形見を重ねていく。
危険な所にホヘトの速度で、
駅のホームで並べていく。
車輪が回る、一体どれくらいなんだろう?
煙を探してイロハに戻って、
忘れ形見の確認を。
異質な匂いとホヘトの心得、
改札口から流れていく。
電車に乗り込む、一体どれくらいなんだろう?...イロハにホヘト
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100円ショップで買ったダイナマイト。
導火線に火をつけてはエクスプロージョン。
妙な音を立てエクササイズモード。
瓦礫の下から欠けたミッションコンプリート。
ラブ、ラブ、怒りのラブコンディション。
アイ、ハブ、みなぎるラブコントローラー。
愛、舞い、飛び散るラブデコレーション。
ラブ、ラブ、禁断の...ラブクーデター
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「自分はわかっている人物」
見下しながら貶しては
自己顕示欲まき散らす。
余所から見れば奇奇怪怪。
多神教の集いに参加して、
アンダーグラウンド自覚せず、
自己顕示欲まき散らす。
余所から見れば奇奇怪怪。
嗚呼、理解されなくても良い。
そんな、異端児ぶった自己理論。...自己顕示欲、投げ捨てろ!
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しがらみだらけのこの世です。
あれをすればこれと言う。
これを言えばあれを問う。
人間風情が何を言う。
絡まり合ってはほどけない。
ここに居れば何と言う。
そこに行けば何と言う。
人間風情が何を言う。
あなたの心を読めはしないさ。
私の心も読めはしないさ。...フラットマンスペース
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けだるい日曜日、空はサンサンと輝く。
誰かが魂抜かれたとしても、
空の爽やかさは変わることが無い。
不敵な笑みの中、空はサンサンと輝く。
忘れえぬ心、ミンクのコート。
空に飛ばされ、消えていこうとする。
太陽は笑う。
誰かの誰かを誰かにするため。
淀んだ村八分の一部始終を、
見守ってから眠りに就いた...太陽は笑う
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横断歩道横断中。
隣から大型トラック。
速度はかなり高速で。
吹き飛ばされて宙を舞う。
公団住宅逆さまに。
アバラなど粉砕骨折。
赤さはなかなか鮮やかで。
思い出だけが宙を舞う。
あの頃の片思い、今更心に映し出した。
あなたは今、どうしていますか?...宙を舞う
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街はざわめく、魚たちが歩いた。
5時ごろコンクリートの住みかに戻った。
8割はそのまま。残り2割は歩き続ける。
街が静かに、木々達が揺れた。
真夜中。自動販売機がホタルになった。
8割はそのまま。残り2割は歩き続ける。
街の8割、毎日繰り返す。
残り2割は明日さえ知らない。
街は8割暗闇に染まった。...残り2割
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ビールと日本酒。
今日はとりあえず酔いたい気分。
ワインにウイスキー。
疲れた時には少しだけ。
今から飲むんだけど、
お酒だけでは足りない気分。
つまみが欲しいな。
やっぱりあいつが必要だ。
ピーナッツでは物足りない。
柿の種では辛すぎる。...ウマイ、ツマミ、サラミ
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中学の頃の自分自身、青臭さの中に野望がある。
履歴書に貼る自分自身、目の鋭さにお断り。
未だになれない大人の影、幼さの中で一人遊び。
自分以外の芝は青い、燃やし焼かれて灰に戻れ。
ウラミ、ツラミ、ネタミ。
積まれ続ける劣等感の中。
人を呪わば穴二つ。
理解したくない毎日が襲ってくる。
夢の形がぼやけ...ウラミ、ツラミ、ネタミ
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僕は末っ子さ、貧乏なのさ。
頑張っているのさ。
二人の兄貴が、全部持っていく。
残ってはいないのさ。
父が死んだの、遺産相続。
期待をしたのさ。
だけど兄貴が、全部持っていく。
恨みを抱いたのさ。
こっそり自然に罰を与えたのさ。
2人が死、兄さんが毒、意志がバチ、以後自由。...ブラック数学帳
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いつだって、なんだって、
小説よりも難しい。
人の心、世の心。
描けようにも難しい。
ビルの間に流れる感傷。
傷の間に染み入る感嘆。
水だって、風だって、
自然のように流れていく。
人の心、世の心。
操ろうにも流れていく。...心にいつでも鋭利な物を
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枯れ木に紛れる一軒家、
人々が何も考えず、
吸い込まれるように入る。
言われるがままに脱がされた
人々は鬱の表情で、
裸のまま歩いている。
よくよく考えれば、
ここはいわゆる強制的なヌーディストだらけ。
目が死んでること除けば、
肉体美、見入ったり。...三途の川にはヌーディスト
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ひび割れたかぼちゃの隙間。
覗いても、何も見えない。
ただの空洞、何もない。
化け物だらけの町になる。
偽物だけを食い散らかす。
悪戯にも時は流れていく。
甘い香りのする方向。
満月の方角にいる家族。
揺らめきながら夜を過ごしている。
転がったかぼちゃの頭。...化け物だらけの町
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イメージがたぎる脳。
手に触れることができない脳。
楽しそうにしてる脳。
目にうつしてはくれない脳。
いわゆる「今」が邪魔をする。
右脳と左脳が仲良くなって、
右も左も動かし放題。
空も飛べるよ、海も越えるよ。
でもそれは出来ないよ。
イメージでうなる脳。...イメージトレーニング
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どれもこれもが。
綺麗じゃないから。
美しさ探す、
旅に出かけた。
出来れば東京、
キラキラとした、
イメージの元。
向かうことにした。
どこかにあるんだ。
理想と希望とみなぎる力、...美しいモノ
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愛のかけら埋めておこう
水をかけて芽を出そう
力いっぱい抱きしめよう
ラブにシティ
恋にシティ
on the my love 愛にシティ
わさび抜きのこころもちで
家ができた住んでみよう
力いっぱい抱きしめよう
ラブにシティ...愛にシティ
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とりあえず小説を書こう、
男と女のラブストーリー
高校生同士の恋愛像
ぎくしゃくさせておけばいい。
そのうち惹かれあう二人
たびたび喧嘩させておこう
「嫌い」だとか会話をさせて
そのまま別れてしまえばいい
向こうでは、お客様に謝っている。
あちらでは、社長にこびへつらう。...女子高生の泣かせ方
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地に帰る。そういう物語。
望んだわけではないのに。
今から帰ろうとするときに、
外は、あいにくの雨。
傘も持たず出て行こう。
助けなど要らない。
地に帰ろう、そのまま音もなく。
望みどおりではないけど。
寒さが身に染みてくる。
相変わらずの雨。...溶ける少女
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あの匂い、一般的には嫌われている、あの匂い。
あの異彩、言い換えてみれば綺麗に見える、あの異彩。
無くしてしまった新鮮さ。
埃まみれになっている。
悪臭にならぬ内に、
お届け物として、私に。
材料としては、良質なのに。
使う機会を無くしているのなら。
どうぞ、物好きな私に。
いっそのこと、物好きな私...生ゴミフェチ
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鋭い牙を磨いてた、
削れて八重歯になっていた。
かわいいと言われた、結果、アイドル。
受け入れないから磨いてた。
かみつきたくて磨いてた。
授業の途中に磨いてた。
大人になったら、かわいい八重歯。
凶暴性を秘めていた。
いつか使おうと決めていた。
押し入れの中に眠っていた。...牙をむかないで、かわいい少女
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ネムリコ、どこへゆく。
ネムリコ、こころのまま。
ネムリコ、みさかいなく。
ネムリコ、まくらのうえで。
ネムリコ、きこえないよ。
ここでいいよ、ここでいいよ。
ネムリコ、まぶたさえ、
あけないまま、すごしているの。
ネムリコ、どこへゆく。
ネムリコ、こころのまま。...ネムリコ