タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(26)
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なんだかお腹が痛いので
丸い形を組み上げた
まあるくまあるく根を張って
私はここより底に居る
頬を割るほど凍えてた
三つ指過ぎての下り坂
縣(あがた)に組まれたヒイラギに
まあるい盆がゆうらりら
くんずほぐれつ糸引いて
床板したたる蟲の息...母胎縁起
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花の裏 服の糸を抜く 肌を貫く
記憶にもない針を刺す
教えられなくとも知る
金が継ぐ形を
文(あや)を織る今
言葉から耳 繋がれる彙(い)
鼻から知る形
服の裏 花の肌を剥く 意図を紐解く
おぼろげな影を結んで
曖昧が模様になる...Metamorphose
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スキップしたデルタ
スカイフィッシュを釣り上げた
遠く、遠く、銀河を飲み干す
指先には銀、マーマレードがたっぷり
たまったi(あい)
汲み上げた腕に
何本目かの紐が
絡んでは千切れた
砕いてどうぞ みずは甘い
差し出したコップを君は愛そう...ラバーエバー
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橙、橙、
曙から来たのね
橙、橙、
輝ける人の真似
矍鑠(かくしゃく)たるワルツ
格式からさよなら
哀惜(あいせき)ごとアイス
砕け回したペール
誰々々誰々さんから
駄々をこねてた愛から...die,die,die
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酒を買った
ジュースを溢した
子宮腔がむずくって
丑三つ時に ニキビを覚悟
買い込んだガレット シガーよりシュガーだ
徹夜して2クルー 話題性より意外性
的外れな感想文 拡散して霧散
明日を考えず生きた日々
遠き理想より遠い場所ばかり
見つめては眩しがった少女...三十路の三好へ、一畳一間に三行半
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「リセットしたい」それだけのこと
甘いミルクが浴室に満ちた
乳臭い肌がどうにかしつこく
固形物で洗い流した
いっそ丸めたいばかりの
でこぼこするオデコ
咥内に走る白い
噛み締めグセがひどいなぁ
割れたタイルはピンクだ
アラベスク見つめシャワーだ...コンディショナー
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思えばひとに好かれることなど
とんと縁がなく
なんせ正直なものですから
枯れた自身の
終の望みと
ひと真似でも
莫迦なことをしてみました
古々、ふるふる、揺る辺や降りた
いにしえ縁や咎が立つ
都忘れの萎む頃...とある末期(まつご)の古竜譚
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雪に移りてなお白く
あきらめ心地に喰む指が
天つ乙女に救われる
末期(まつご)覚えた晩のこと
稚児に行脚(あんぎゃ)の道はなく
転げ割れての緑瓜
骨張る皮が鼓を打ちて
萌えず枯れゆき、影入るか
愛く可く(うくべく) 愛く可く 思えども
飢えが浮き舟 世に流れ...月牙に君、雪に花
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アヒル口のアバズレの
あっちゃいけないロード・ショー
アタシだって逢いたかったの
あんな画面の最愛に
慣れない夜のお仕事は
辛いわけでもないんだけど
なんだか何もかもメンドくて
味もしないね、こんな水
めくらましに脱ぎ捨てた
タイト・スカート、下着と一緒...裸族の女
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通学路だからと
言い訳をして見に行く
置屋のベランダで
水を遣るひと
如雨露がよく似合うのは
きっとあの人だから
蔓先のツボミが
地面に届きそうで
わたしの手でも
摘み取れる気がした...夕顔
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まぶたに色を乗せて
口寄せるようまばたき
蝶の翅に似せてる
まどわせてんだね
あぁ耳飾りがわりに綺羅を着る
そんな人こそ待ってたんだ!
朝焼けより早く目が覚めた
呑み干した
渇いてたからさ、……。
あのバラを待つ人へ...【歌詞応募】before down(仮)
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雨に春を想い
勿忘草を束ね
矢絣カラコロ先を行く
在りし日は愛おしく
恙無く(つつがなく)、貴女と会えること
こそ至極の幸(ゆき)なれば
綾の錦より、なお明かる
顔(かんばせ)があった
おくれ、おくれよ、おくれ
偲ばずとも花は過ぐ...花帰葬(はなきそう)
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ありきたりだけど、・・・
幼い頃菜の花リングに
野原の中笑った過去とか
窓越し5センチ向こうの
お隣さん同じ通学区路
ほくろの数とか知っちゃってる
好きなタイプも嫌いな虫とか
人に言えない悩みの中身を
君になら言えちゃうんだ
そんな...乙女的妄想群
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00:14
「何か起こるかも?」
00:23
朝露に虹吹く ステキの香りと
ミント味、予感? 弾む胸よ
00:39
おはようの笑顔で 飛び出す世界へ
外しかけボタンを そのままに
00:54
たゆたう銀河の中で 寝ぼすけ気味に...【歌詞協力】はみがき島のクロムウェル【ドグマ虫さん作曲】
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いにしえの、古いふるい物語が息づいていた頃。神話と寓話が混じり始め、砂上の夢こそ人の世ぞ、と月下の佳人らが語り始めた時代。
爪弾く弦に乗せて、彼らはその流麗な声音で競り合うように鳴り響く絵巻を織り上げる。
幾筋も語り継がれるお伽の糸巻きの一筋に触れた時、人は何を想い唾棄するのであろうか。
これより語...【小説】月下奇談
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「ねえ、ミク姉」
「なぁに、ルカちゃん」
「あんた、たしかゼリー作ってたのよねぇ?」
夏を半分ほど過ぎた頃の、よく晴れた昼下がり。日差しは傾き、橙を帯び始めて窓ガラスに映る光を濃くする。日よけに掛けた薄い綿のカーテンが風に靡き、その隙間から時折のぞく筋雲が、やけに青い空に白い引っかき傷をいくつも作...【コラボ用】4月お題 「スライム」「手のひら」「黒」【小説】
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1番
青い焔にくべた想い 白百合まとう女は屋敷の主
囲う花々朽ちかけて 洋館それはある日の罪の名残よ
あぁ恋は甘く苦く 美しいとは言うまいぞ
肩を引き寄せ 笑う父 「これから長い付き合いになるかも知れぬ」
蜜の髪色 陽に映り きれいな人と素直に思いましたの
傾いた西日を背に 琥珀濡れて
私の胸に灯る...【ドグマ虫様作曲】青百合の女主人【歌詞応募】
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S0
道端カタカナ誘惑看板
誰しも彼女も望んでいること
愛しさMAXあの子の心を
手に入れたいと思いませんか?
YHA-YA-YA- HEY,YOU!
A1
ここは帽子屋(マッド・ハッター)乙女の味方
人の意識の裏のすぐ側
あなたの望みを仕留めてあげる...【まだ】帽子屋(仮)【二番だけ】
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黒い小指短い爪
薄いワンピひざで抱えて
細いリングもてあそんで
赤い窓の夢を見る
幾枚目かの白いシャツ
顔を忘れ彼(か)の残り香
幾重過ごして?秋の夜長を
私一人で***
凝り固まったにきびのような
いつのまに消えない跡...acne
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自転反転 言葉の羅列
過ぎ行く者と 惑う者と
褪せぬ夢 見果てぬ彼岸
自傷ぎみに恋する 紙面越しの人
在らぬ声 妄想 青い境界
在りし人 妄言 超えようとした
事象暗転 嘘か真か
在りし姿と 朽ちた私
褪せぬ恋 映らぬ現(うつつ)
「自刃セシヤ」と叫ぶ 理性の思考が...【triptravelさま作曲】自傷散華【歌詞応募】
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吐きたくて吐きたくて仕方がない
嗚咽しかでない胸元はしこりでガチガチで
何度水を煽っても
粘ついた唾に効果はなくて
甘ったるいコーヒーで紛らわせようと
薄っぺらい財布を掴んで飛び出したけど
ねぇ、何が悪いの?知りたがりやじゃないけれど
私はいつピエロになった?
夜風はどこまでも優しいのに
低体温症な...くちなしに水
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〈I like you.〉
「好き」の気持ちを
〈I want you.〉
「欲しい」と勘違い
〈Do you need me?〉
欲しいのは私の方で
好きなのも私だけで
知りたいと言ったあなたの気持ち
フィルター通してピントずらした
ごめんね、本当は知ってたんだ...I…
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錆びた鎖 首に引っ掛け 素足晒してあなたに絡める
ドコに行くの?ココにいてよ 癒してあげる あなたのココロ
弄らせて(まさぐらせて) あなたの中身 その指一つで私はオチル
言葉はいらない あなたをちょうだい
求めて狂って アナタに依存 まるで麻薬(ミツ)ね
手足捕らえて 羽はもいで 舌を這わせてあ...【歌詞応募】Butterflyless【triptravel様】
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辛苦 狭間に揺れる 唐糸の
絡まれ 捕らわれ 鬼と成す
①
都は栄え 影が落ち
亡くしたものは闇の中
あばら寺 棲む けもの
紺羽織り 背は暖かく
宿無しすずめ 人と成る
逢いました
知りました...【歌詞募集応募】和風歌劇(仮)【煎茶さま作曲】
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赤色 緑 黄色のリボン
町に溢れる カラフルな装飾
包み抱える 少女達
響くように香る 甘い囁き達
あれはいったいなんなのですか?
「バレンタイン・ディが近いんだよ」
諭すように 教えてくれた
トクベツな人へ 甘い贈り物をする
トクベツな 日のことだよ
そう言って 指差した...ビター・チョコレート (改)
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赤 緑 黄色
町に溢れる 甘いにおい
包み抱える あの子達
響くのは 興奮気味な囁き達
あれはいったいなんなのですか?
照れたように 教えてくれた
トクベツな人へ 甘い贈り物をする
トクベツな 日が近いから
そう言って 指差した
溢れかえる チョコレー...ビター・チョコレート