1番
青い焔にくべた想い 白百合まとう女は屋敷の主
囲う花々朽ちかけて 洋館それはある日の罪の名残よ

あぁ恋は甘く苦く 美しいとは言うまいぞ

肩を引き寄せ 笑う父 「これから長い付き合いになるかも知れぬ」
蜜の髪色 陽に映り きれいな人と素直に思いましたの

傾いた西日を背に 琥珀濡れて
私の胸に灯るのは 刹那の間

暮れた窓辺 かつての栄華
まだ幼い私の心
容易いほど 掻き乱したの
それは苦悩の始まり


2番
永久の幸せそんなものは空言 ありはせぬ故 人は間違う
恋と呼ぶには熱すぎる 愛とはけして赦せぬ感情ですの

傾いた天秤上 乗せられたは関係性
青い花捧げるが

砕け歪む 篝火の華
まだ無知な私達には
黄昏時 真夜への帳
同じゆりかごに あぁ 冷めぬ熱を

禁断その甘くも深く 薫る蜜に辛いと酔うの
逃れられぬ離れがたいと
素知らぬ顔で謳う

花の如く清らかな心 青い焔くべられ
蜜に酔う百合は 果てなく燃え尽き
言い尽くせぬの 愛なの? 違うわ
かつての罪科の残り香よ


かな表記


1番
A 0:12
3-4-6-4-3-4-7
あおい ほのおに くべたおもい しらゆり まとう おんなは やしきのあるじ
3-4-5-4-3-4-7
かこう はなばな くちかけて ようかん それは あるひの つみのなごりよ

B 0:45
5-6-7-5
ああこいは あまくにがく うつくしいとは いうまいぞ

A' 1:01
3-4-5-4-3-5-7
かたを ひきよせ わらうちち これから ながい つきあいに なるかもしれぬ
3-4-5-4-3-4-7
みつの かみいろ ひにうつり きれいな ひとと すなおに おもいましたの

B' 1:33
5-6-6-5-5-5
かたむいた にしびをせに こはくぬれて わがむねに ともるのは せつなのま

C 1:55
6-7 6-7
くれたまどべ かつてのえいが
まだおさない わたしのこころ
6-7 7-4
たやすいほど かきみだしたの
それはくのうの はじまり

2番
A 2:26
3-4-6-4-3-4-7
とわの しあわせ そんなものは そらごと ありは せぬゆえ ひとはまちがう
3-4-5-4-3-4-7
こいと よぶには あつすぎる あいとは けして ゆるせぬ かんじょうですの

B 3:04
5-6-6-6-5-5
かたむいた てんびんじょう のせられたは かんけいせい あおいはな ささげるが

C 3:27
6-7 5-7
くだけゆがむ かがりびのはな
まだむちな わたしたちには
6-7 8-2-6
たそがれどき まよへのとばり
おなじゆりかごに ああ さめぬねつを

C' 3:43
6-7 6-7
きんだんその あまくもふかく 
かおるみつに からいとようの
6-7 7-3
のがれられぬ はなれがたいと
そしらぬかおで うたう  

D 4:34
6-8-6-4
はなのごとく きよらかなこころ あおいほのお くべられ
8-4-4
みつにようゆりは はてなく もえつき
7-4-4
いいつくせぬの あいなの ちがうわ
4-4-5
かつての ざいかの のこりがよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【ドグマ虫様作曲】青百合の女主人【歌詞応募】

ドグマ虫様のセクシーなアルゼンチンタンゴはこちら!

http://piapro.jp/t/8gZM

古い朽ちかけた屋敷、青い花々に囲まれ、たおやかな老女は一つの罪を隠す。それは彼女が若かりし頃、栄華を極めた屋敷に訪れた、一人の少年へ恋したことから始まった―――

モチーフはギリシア悲劇の「ヒュッポリュトス」から。突然やってきた蜜色をした少年に恋をした彼女。けれどそれはけっして赦されぬ恋であったが故に、悲劇となった彼女の恋物語を、ドラマが終わったあとの彼女の回想に乗せて書いてみました。
情熱はよく真っ赤な薔薇などにたとえられますが、たおやかな女性ほど内に秘めた感情は激しいもの。そんな物静かなイメージを青と重ね「白百合」ではなく「青百合」としました。青+ルカ様ピンク=アダルカ紫!なんて式がたったのは仕方ないよね、うん←(2/12)


3/2
採用されました!ドグマ虫様ありがとうございます!
文字数や表現の調整のため改変しました。改変前は前バージョンです。

3/6
ちょこっと訂正。

閲覧数:1,076

投稿日:2011/03/06 23:48:32

文字数:1,328文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • ドグマ虫

    ドグマ虫

    使わせてもらいました

    お待たせしました。曲完成です。
    http://piapro.jp/t/XWJr
    とても素敵な作品をありがとうございました。おかげで制作中は終始テンション上がりまくりでした。
    男の私としては親父の立場で読んでみるのも面白かったです。親父とすれば、自分が不倫の子を作るなら、同じように妻だって…みたいな疑心暗鬼にとらわれる、すると我が子にどうやって接したらいいのか…という恐怖があるのかもしれません。考えていたら途中でいたたまれなくなりましたw
    ともあれ一色さんの文芸感覚のファンになりましたので、これからも応援させてください。
    お疲れさまでした。

    2011/03/09 21:52:12

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