シムラムシ

届けたいメロディや　伝えたい感情は
電気代の支払いとかシフト表に淘汰されて
巡り合うため僕ら生まれてきたんだよって
胸を張って言えたなら
そんな後悔と仮定を繰り返した
白いTシャツ　汚れるから
苦いコーヒー　飲み干せないんだ
ぐちゃぐちゃの自意識だけ過剰に育って
何処にも行き場のない僕の
ダサい人生...

細いシグナルを辿って
答えを求め彷徨った
小指の糸が絡まって痛いよ
メモにしたためたリリック
嫌になるほど味わった
悔しさも五線譜に残してよ
忘れないでいて
微かな点と点結ぶように
広がり出す無数の旋律
覚束ない淡い青写真を...

都内85階タワマンはまさに勝ち組の証なのだ
(へぇ)
ちなみにマメダ大卒で税理士一発合格してるのだ
(へぇへぇ)
そういえばそこに停めてあるスポーツカーはボクの愛車なのだ
(へぇ)
この前TOEIC受けたら942点とったのだ
(へぇへぇ)
最近の若い人たちは
甘えてばかりで困るのだ...

初音ミク 初音ミク 初音ミク 初音ミク 初音ミク
初音ミク 初音ミク 初音ミク 初音ミク 初音ミク
初音ミク
ねみねみミミックみっつ
三つ葉摘みつつ バク寝付く
罪は罰　傀儡ねばつく
白熱 派閥 爆破
くねくねミミックみっつ
つくねぐつぐつ ハツつつく
パパは白髪 母 パツパツ...

マジキモい キライ うざったいを
ミルクに混ぜてオーバードーズ
月並みな言葉じゃ満たされないよ
針のような愛で刺して
嘘くさい 芝居 じれったいよ
リズムにまかせオールナイトロング
差し出された手から伝わる体温
隠せないくらい赤い傷跡を残して
常に足元は不安定
ほつれる靴紐と関係...

さよならの繰り返しが今日になっている
窓の外でキキョウは可憐に咲いて散った
紡がれていく映画のラストシーンに
僕らの出番なんてない
ずっとずっと光っていたのは
誰かの才能だった
一人きりになって
心が絡まっていく
七転びの劣等感でさ
動けないよもう...

サディスティックな瞳で
ねこじゃらしには釣られない
不意にそっぽ向く仕草
いつも散歩はノーサンキュー
マジェスティックな姿勢で
毛繕いは怠らない
ふわり尻尾を揺らして
おやつねだるんでしょ
こたつに潜って　ぬくぬくのビートで
丸まってドリーム...

勘違ってふざけた態度で
フラグ何度も折っちゃって
紳士ぶって拒むくらいなら
ワタシルートに進んでよ
ロードすればきっと忘れちゃうよ
キミはひたすら嘘をアップデート
過去に嫉妬させては
悪びれもしない
もうなんだかんだ言ったって
愛情欠乏禁断症状...