さよならの繰り返しが今日になっている
窓の外でキキョウは可憐に咲いて散った
紡がれていく映画のラストシーンに
僕らの出番なんてない
ずっとずっと光っていたのは
誰かの才能だった


一人きりになって
心が絡まっていく
七転びの劣等感でさ
動けないよもう


青春群像の片隅
彷徨って愛を求めた
孤独に溺れる夜を
かき消してよ
短編小説にもならない
平凡な人生でも
忘れないで
ありふれた物語の
特別な運命
全部謳って


差し出された不条理に追い縋っている
ありのままの自分がひどく嫌いになった
いつか報われたいと願った少年
なけなしの感情吐いて捨てて
手にしたのはがらんどうの心臓だった
馬鹿みたいだ


季節は過ぎ去って
それでもただ待っている
空回りの一辺倒でさ
呆れちゃうよ ねえ


焦燥、残像と憧れ
枯れきった声で叫んだ
正しさにもがくのなら
間違えてよ

空想妄想じゃ救えない
暗澹な現状ごと
塗りつぶして
名もなきエキストラでも
剥き出しの衝動ちゃんと伝えて


何気ない瞬間のフレームも
確かに脈打つ鼓動
刻む足音
水底まで響かせて
揺らぐ等身大のイメージが
絶え間ない喪失に踏みにじられても
振り払うように笑ってみせてよ


存在証明の欠片が
漂った教室の中で
後悔、憂鬱で溢れた
透明な風景画も
君次第で
鮮やかに色づいていく


青春群像の片隅
彷徨って愛を求めた
孤独に溺れる夜を
かき消してよ

短編小説にもならない
平凡な人生でも
忘れないで
ありふれた物語の
特別な運命
全部謳って

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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青春群像の片隅_歌詞

閲覧数:120

投稿日:2023/02/08 18:35:55

文字数:657文字

カテゴリ:歌詞

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