初音ミクが大好きですよ。 雪ミクさんむっちゃかわいい
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「マスター!」
聞こえてきた声は、夢のようだった。
足音を響かせながら走ってくるのは、さっき、外でたくさん見かけたものだ。それでも、そいつらとは全く異なる――今までならば、ここにはあり得なかった存在。
黒い艶やかな靴から、エメラルドグリーンの縁取りがされたニーソックスが覗いている。透き通るよう...小説化 Tell your world 03
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サッポロドームの周囲は、文字通り人の壁が出来上がっていた。耳にしたイヤホンから流れるストリーミングテレビの、彼女に熱狂するアナウンサーの声なんか聞こえやしない。誰しもが熱に浮かされたように、初音ミクの名を呼び続ける。
最寄りのモノレールの駅を降りて、人の壁をひたすらにかき分ける。様々な言語で書か...小説化 Tell your world 02
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そこは、熱狂の渦と呼ぶほかない光景だった。
普段であれば、さして賑わうことのない場所。首都近郊ともなれば話は違うだろうが、そこは地方都市の、それも片隅にあるような場所だ。主な用途は、本拠地にしている野球チームの試合ぐらいだろうか。
そのドームが、今やカオスと化している。
スタンドを埋め尽くす...小説化 Tell your world 01
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親愛なる我が叔父に捧ぐ
この物語と祈りが 届けばいいな
――サイハテ
小説化 サイハテ
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素晴らしき楽曲 『炉心融解』 に出会えたことに感謝を。
炉心融解 Melt/Down
小説 炉心融解 Melt/Down
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Last night , good night /3
「ありがと、ミク」
「いえ」
ふぅ、と彼は息を吐いて、抱き締めていた彼女の身体を放した。彼女の中に流れ込んでいた彼の生の証が途切れる。彼女はそれを、寂しいと感じていた。
彼は彼女の横に腰かける。そして、少しためらいがちに様子をうかがっ...Last night, good night /3
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Last night , good night /2
「ねぇ、ミク、覚えてる? 僕たちが出逢ったとき」
「もちろんです」
人の生活を補助する、人型アンドロイド。それを用いる人間。彼女と少年の関係を端的に言い表すとそうなる。
結局のところ。機械にいくら機能が追加されようと、それを操作するの...Last night, good night /2
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Last night, good night /1
周囲はただ静かで、見渡す限りには何もない。荒廃と言うにはあまりに美しい情景だ。人々の描いていた終焉がこれだというのなら、それはある意味で救いだと、彼女は思った。
かつて、ここには大きな大きな世界があった。大きな大きな文明があった。
いや...Last night, good night /1