Nille

一番
「　A
人形と同じ蒼白の肌　15
冷たく眠る柩の中　13
いつか救世主（メシア）が訪れるまで　14
無垢な表情（いろ）は乙女の証　13
獲物を待つ、死んだように　13
B
夢を見てばかりいても　11
歌は始まらないわ　10...

S
澄んだ空に咲く　8
月と云う名の花　9
私と心通わせ　11
詩（うた）を歌いたい　8　
A
君は何を照らし出すの？　12
儚いその光で　10
真実の全てを空に還せばいいの？　18
それが星となるように　11...

逆さま時計と時を歩く
愚かな白い兎は
二度と帰って来れない夢の穴へと
深く堕ちていくのでした
やがては消え逝く虹の橋を
怯えながら渡りましょう
後ろを向いたら不思議な錯覚を覚えてしまうの
何故なの？
広げられる掌があるのなら
毒を一滴垂らしましょう...

S【★】
真実に抗ってみせよう　14
塗り替えよう白い本の中　8
A【＊】
兄妹（かれら）はお菓子の家で　11
ずっと待ってる可哀（かわい）い魔女を　14
まるで夢から飛び出したみたい　15
ただよう香りで操ろう　13
B【＊】
ここに美味そうなお家（うち）が在るよ　15...

Ｓ
－あの空の向こうにはね、蒼い龍がいるんだよ－
A
体が弱くて病気の毎日
お友だちはいないの
ベッドの上で夢見るだけ
そんな時パパが教えてくれた
蒼い龍の伝説（おはなし）
とてもすてきだと思った
B...

Ａ
祈りの音色（おと）が反響する
ここは硝子の大聖堂
想いの糸を紡いでいく
白い十字架（クロス）に磔（たく）して
Ｂ
奇蹟に魅せられたのなら
全て脱ぎ捨ててしまいましょう
その血のひとしずくで
貴方を救いたい...

Ａ
月の静寂が包む
蛍が踊る街
行き交う者さえ居らぬ
提燈の光のみ
Ｂ
祭の唄
神風に乗せて来い
鬼が担ぐ
神輿は既に妖し...

Ａ
神が認(したた)めてくれた癒しのこの歌
痛みと苦しみで嘆いている人へ
空に舞うように歌いましょう
大切なものを失ったときも
涙を笑顔に変えましょう
Ｂ
人の歓びで満ちている
ああ、この広い世界が
悲しみで染まったら一つの光さえ...

S
くるりくるり廻る風車
遠い遠い秋の追憶…
A
幼き頃にあやしてくれた
ばぁばからの贈り物
「夕暮れになったらそっと
息を吹いてごらん」
B
赤とんぼと一緒に...

A
今日は何処へ行こうかしら？いいお天気
野苺摘みに出かけよう、この空の下
B
甘くて美味しい実がきっとそこで待つのよ
早く行ってあげなきゃ
胸わくわく！レッツゴー！
S
今日和。白兎さん
君もお散歩に来たのかな？...

A
王子の隣で舞い踊る
素顔の見えない可愛娘ちゃん
滑稽な仮面(ペルソナ)が邪魔をする
虚像の笑顔が侘しくて
僕は誘う君のこと

A
ヴァイオリンを手にしてる
僕はただの音楽家...

貴方と初めて会う
あの日、桜木の
花実が切なくて
だけどとても綺麗――
二人を優しく見守って囲むように
桜の花が舞い踊る淡い風
ひらひら泳いでる
私の白い頬をくすぐって
そよそよ唄ってる
刹那の華が…...

Ｓ
昔々ある童話の
怖い怖い悪魔(ウンホルト)
夜の生き血求め廻る
深い深い森の中…
Ａ
子供たちは皆、可愛らしい世界で
綺麗なものばかりを見る
知らないよ…知らなくていいよ…
忍び寄るその影を――...