雨の日は作詞
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揺れた空の影 浮かぶ水の船
君と話した 交差する星の行方
連なる足跡 掻き消す波音
止まることのないこの世界
きっと また一人 夢に見る 真冬の嵐
その暗闇を 照らし出す 最後の灯り
どこへでも思うままにきっと 羽ばたいて行ける 君の羽で どうか 連れ去ってくれ
このまま
闇を取り払った 街は夢の彼...無題
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頬を撫でた雫
動き出す景色
眠りの境目も
僕は覚えてる
目に写る多くは
流れて消え行く
一体何のため
記憶するのだろう
いつの日か見送った鳥はもう羽ばたいて
俯いた人たちにその歌を聞かせてる?...フォスタルジア
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柔らかな日差しに背を向けて
水に写る自分の顔を眺めてた
目の前に広がる景色の中
笑顔くれた君はもういない
あの涙浴びた緑が 何度だって僕を庇う
泥だらけになった足で 強く駆け出す
スカイグライダー 飛び込んだ空で
見下ろす世界は スクリーン
少しくらいなら 遠回りをして
探しに行けるかな...こころのつばさ~Sky Glider~
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水溜まりの上で
靴に染み入る雨と
曇り空見上げた
頬に触れる粒
胸に抱えた過去が
涙で萎れた
強い強い風が
私の背中押して
離せなかった
重い思い出を浚っていく...スキンダイビング
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蒼く深い視線の中に
取り残されていた
裸足を乗せた床が直ぐに
体温を奪う
冷気が肩を強く抱いて
背を向けることさえ許さず
貴方の背にある剃刀は
ひたすら鋭さを増してゆく
憎むべき親しい貴方を
殴っても手には鈍い痛み...凍傷
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降りしきる雪の里 静けき時
貴方の撫づる髪
潜みたる冬の雁 永久の調べ
蕾は固し
何処まで行ったの
会えぬと知らず送ったから
光の差さないここで 一人枯れたくない
全て置いて抜け出した
望むのはここにない
咲かせてよ...花いくさ
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愉快 歌い 使い 飛び散る雑踏
深い 腐敗 向かい 来る 来る 悪臭
来ない 怖い 都会 破った待ち合わせも
理解 期待 しない 言葉はやっぱり嘘吐き
駅のラッシュで潰された、青のボールペン その
インクに飲まれ湿ってく、鈍ったコンタクト
ネオンが暴れ、照らしてく路上の穢れにも
気づかず酔って歩いて...少女の症状
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Sprout up
歩き慣れない道 勢いはもうなく
くたびれた背広が追い越す
春先の空に相応しくない雲
置いてきたはずの傘にもすがる
耳元で騒ぐ歌さえ臆病なビブラート
夜に描いた理想は今も遠く先を行く
誰もいない、誰も知らないこの場所なら
雪の溶けた、芽吹いた木々さえ咲けそう
躓かないで走れるとは思...Sprout up
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行く先なんてない 街は薄いブルー
ゆるやかな風の気配
一晩降ってた雨は、すでに止んで
私をゆっくり誘い出す
きらりと光ったショーウィンドウが
眩しすぎて目を反らした
行き交う人たちの目配せすら
私に 語りかけたりはしない
じわりと湿った公園のベンチ
初めて見た街の姿...take a walk