石鹸亭

紅い、紅い夜が　
君を　わたしを染める
折れた彼岸花その先に
いつか見た影法師
寺の端に一つ　忘れられた墓石
すれて読めない字をなぞり
花を手向けた
紅い傘をさして
蝉の声をくぐる
道ですれ違うお地蔵さん...

古びた町　人の記憶　息遣いだけ残しては
町並みをかたどって　眠りにつく
ここは僕の故郷だった
もう二度と出ていかないけれど
もう二度と戻ってはくれないんだ
家族も友達も　大切だったものは全て
どこかへ旅立ってしまった　
どこかに流れて行ってしまった
思い出とともに去っていった
あの時を残して...

ついついあなたを見ちゃいます
あなたが笑うとドキッとします
他の女と話してなんかいたら　むかっとします
あなたの笑顔は世界で一番綺麗です
あなたの他には何も要りません
例えば他の人に告られたって、あなたじゃないなら意味ないです
あなたに恋をしてから心が毎日ふわふわするんです
ネットであなたの心をとら...

シルクのベット　
パパはいない
館の主は私だけ
動かぬ足を眺めては　
雲が流れてく
ある日　
単調な色したメイドが　
そっと連れてきた少年　
戯れに手を伸ばす　
素敵　白い肌　...

月の下で泳ぐ魚に　僕の言葉はすぐに溺れそう
この絹が砕けた鱗を　どうやって包むと言うんだ
揺らめく光は痛すぎて　追ったとしても聞こえないよ
陸の上は掠れすぎて　空の下は乾きすぎて　
命さえもはや砂時計　彷徨うほどに目を減らし　
砂埃が目にしみる　ここはきっと透明な檻
蛤になりたい　深い深い海の底で
...

お菓子の国のお姫様は　お菓子が大好き
たっぷりどっぷり甘いのを　いけないことなど可笑しいわ
どうしてどうしておかしいよ　私以外が一番で　
金ぴかチョコをもらってる
あれは私が貰うはずなのに　悔しい
甘いのがいい甘いのが好き
甘ったるい　そんな世界でいい　だから私を一番にして
あなたの最愛も天才もこの...

滅びゆく遺跡の中で私は目を覚ました
夢のような視界　私は誰ここはどこ
ぐずり迷う幼女のように
誰かを探して　今　外へ行く
綻びた記憶が何故か　私を呼んでる
らせん状の階段　一つ一つ上がるたびに
カツリ鳴る鋼のように
それが不安で　ふと　下を見る
綻びぬ記憶はどこへ私は目を凝らして
夢のような世界　開...

翳すナイフ繰り返すバンケット
月の上　湖上の砦
大理石と　敷かれた絨毯
淡い夢　儚い命
黒い髪　頬をなでる
逃げ出した世界
踊る少女の翻るスカート
幼い傀儡　歪んだ悲鳴
アベンジャー　あどけない笑み
惚けたように清らかな月...

抜けるように青い空よりも、
美しい人がいるなんて知らなかった。
海を抱いたような碧眼が、舞い散る桜を見つめ少し細められる。
春の陽光を溶かし込んだような金髪が、風に揺れる。
細い指先が、薄紅色の花を捉える。
どんな絵画よりも綺麗で、
どんな宝石よりも可憐で、
どんな女神さまよりも神秘的な瞬間。
吸い...

ビッチ上等　女は愛嬌
夜は楽しくいきましょう？
二次元のお嫁さん　
随分ご執心だけど
その子が一体何をできるの？
ねぇ　私と一緒にシテみない？
楽しいこと　気持ちイイこと
イッパイできる　してアゲル
どうせ人間だって偉ぶったって
結局はみんな動物でしょう？...