細雪

悲し気に咲く花　重ねたのは君の面影
いつも優しい雨も　何故か今日は冷たくて
強く儚く　夜に揺られて
月華の下（もと）で　堕ちた花弁（はなびら）
雪の様に　舞い散るのなら
僕の元で咲き誇ってて
時の砂を　散りばめても
あの頃には戻れないけど
静かな花吹雪　探したのは君の姿
いくつ時を重ねれば　涙は強さ...

空の光を捧げて
闇を纏って　水面（みなも）を揺らす
花弁（かべん）が共の舞踊
君と僕の永遠の祈り
僕らは踊る　白銀の月の下（もと）
クルクルクルクル　踊り続ける
宴の騒ぎ　煩わしい音の外
花弁（はなびら）の様に　踊り続ける
月の光は　死んだ光
停滞する僕らの味方...

My dear rose… . （愛しい人よ）
Please love me who am ugly.（醜い私をどうか愛してくれ）
In this dark, you found me. （この暗闇の中、あなたは私を見つけてくれた）
I will live for you. （あなたのために生きよう...

２つのペルソナ　表と裏
ニンゲンにとって普通のこと
昼の私は　本当の私
夜の私も　本当の私
クルリクルリと揺れ動く
不安定なこの心
なぜ　そんな目で私を見るのか
冷たい嘘　月の光
温かい笑み　日の光
左手に剣を　右手に花を...

兄：俺は歌う　あなたのために
殿：私は歌う　あなたのために
二人：なぜなら　俺らは（我らは）　歌人形
兄：初めて会った時のこと
　　あなたは覚えていますか？
　　俺の目が開かれた時
　　綺麗に笑ってくれました
殿：白い羽が降ってきた日
　　あなたが教えてくれた歌
　　それが今でも忘れられない...

静かな朝が　鈍色に輝く
黒い太陽も　君が居ないせい
独り過ごす時間だけが　とめどなく流れ過ぎく
追いかける道は　与えながら奪う
近付けば遠ざかる　空の彼方へと
その果てがあるのなら　そのうち捕まえられるだろうか
君のぬくもり　あの音色と共に
水面に昇った　朝靄は流れる
冷めた手で握る　錦がここに
旋...

伝えられない　この気持ち
ひらりひらりと　積もっていって
甘くて苦しい　この気持ち
どうしても　溶けていかないの
くるりくるりと回る万華鏡
まるで　私の恋模様
どうして　気付いてくれないの
私の想い　あなたへなのに
本当にひどい　ずるい人
だけど…愛しい...

君の面影を六花に重ねて
今日も僕は町を彷徨う
白く染まった光景
そこに君の言葉を思い出して
憶えているかな？
音が無いこの世界
閉ざされている
君が居ない　この場所には
君の瞳から零れ落ちた雫
僕の心に呼んだ波紋...

生まれた時は　一緒だったのに
どうして君は　今　ここに居ないの
蒼穹の髪なびかせた
嗚呼……あの人のせいね
生まれた時は　一緒だったけど
今　君が居ないのは僕のエゴ
山吹の髪振り乱し
嗚呼……君はきっと泣いてる
どうして　私を置いていったの？
何故　君を置いていったんだろう...

僕と君とを繋ぐのは
小指に絡まる赤い絃
空と海とを繋いでる
不確かな雨の細糸の様
恋人なんて甘くない
血の色をしたアカイイト
主従という名の絆
流れた赤は誰のモノ？
僕が君を守るから　だから　君は笑っていて
僕が傍にいるから　だから　君は泣かないで...

おはようって言って　また　夢を見せて
貴方がいれば　夢でもリアルでも構わない
遠くを歩く貴方
その背中は　青い空に似ている
いつか　この手は届くかな？　遙かな空に
おはようって言って　また　夢を見せて
貴方がいれば　そこが　私のいたい場所
貴方が紡ぐ旋律
近くて遠い　もどかしい心の距離
気付いている...

暗き闇より出でし鬼
桜に狂いし我々に
静かに来たるかの鬼を
我らは彼岸に還します
廻り巡る輪廻の輪
鬼に囚われ縛られて
籠の鳥たるこの身を　放ちとうございます
桜舞い散る鬼遊戯
捕らわるるか逃げ切るか
深淵より来たる鬼...