お呼びでない? 歌詞というか散文詩のような。 気になった語句があれば抜き出してご利用ください。 コラボにて絵も描いてます。
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「月がほしい」
其う口にしたところで彼方の光が手に入る理由もなくて
只ひたすら
唇に退屈を浮かべておりました
屑星が願いを叶えてくれるのならば
月と太陽に仲好く落ちてもらいましょう
其うしたら当然です
請ったものが手のひらに
するり
割れないように受けとめると天鵞絨で包み隠匿して、...ないものねだりのねがいごと
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世界は数字で表すことができるらしい
零と一が並ぶ私は他の誰かと何が違うのだろう
私の中の数字一つを引いてしまえば私はバランスを失って崩れて亡くなっちゃうの
私の中の数字を一つ足してみたので私は呆気なく膨らんで破裂して飛び散っちゃうか
馬鹿らしいって一蹴ならば!私の数字をあげましょう
+-零で大丈夫
...たすひく
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六月のひと日
あまい木洩れ陽が
しとしと、しとしと、と
淡色の佳き日
尽きることはなく
あなたへと降り注いだのでした
希いはこんなにもあたたかい?
薔薇を青に浸す
戀は躰のどこにある?
清らに訪う梔...優雨
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【A】
海面が遥か頭上に揺れ
届かない空気 少し苦しい
波を描(えが)く指は やみくもに
何か掴もうと 伸ばしてた
【B】
沈んじゃう!
藍(あお)はもう見飽きたの
音もなく叫ぶけど
【サビ】...tears DEMO(応募用)
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あおい焔をゆるく食んだ石灰灯は舞台の爪を琺瑯へと塗り替えて厚い緞帳の眸を灼きました
すべて支度が調うと暗がりはその裳裾を翻し乍宵の寝台に横たわるのでした
たっぷりとした天鵞絨の襞に転ぶ円い金の鈴もちりちりと謳い蝶のようにお辞儀をしました
伽藍堂のその場所にはたったひとつ古ぼけた椅子が佇んでいます
薔...ばらいろのいす
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爪先の睡蓮が
あえかに夢見るとき
踵の四つ葉は
凛として目を醒ます
露とあそぶカミルレ
薄明を歩く雲
そうしてそのうち
明滅する朝陽に
わたしはまばたきをする...つまりははるのかくせい
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鏡の水面に指をひたし
粒子の更紗が頬をなぜた
胡桃はただの硝子玉で
化石はひたすらに沈黙する
瑪瑙が密やかに囁いたから
ここにメルヒェンをひとつ
そう、それは確かに
蜜を孕んだ、淡彩の、...すいぎんのかは