底辺もの書き 鏡音一家とアイスの王子様がたまらなく好き
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緑の森の奥深く
青い泉のほとりに
旅人が落としていった種
それがあたしだった
いつも誰か傍にいてくれていた気がするのに
この手を握っていてくれていた気がするのに
あたしはひとりぼっちだ
太陽は言った
「私達がいるじゃない」
泉は言った...イロトリドリノセカイ
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ずっと一緒だよねって
そればかり君は言ってたね
うなずけないまま季節はすぎて
そして君を置き去りにした
すぐにすねるクセ
僕の真似をしたがるとこも
辛いモノに目がないとこも
可愛いモノが好きなとこも
全部全部大好きだった
それも今は遠い日の物語...春待ち草
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あいにくの雨
窓の外散ってしまう桜
いっしょにいこうねって約束した公園もびしょ濡れ
作ったお弁当どうしよう
君が好きな黄色い甘い卵焼き
真っ赤なタコさんウィンナー
嫌いって言ってたけど私のは美味しいんだから
緑色綺麗なピーマンにマヨネーズたっぷりのツナを詰めて
待ち合わせの時間を遅らせて
呼び出され...はじめてのふたりきり
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指先
重ねて暖めるたび
冷えていくのはどうしてなの
無邪気に延ばされた手を
求めていたのは君じゃなくて私のほうだった
私はここにいる
いつも君のそばにいる
私の向こうに
ねぇ君は何をみてるの
気づかないで...秘密