くたびれたシャツになりたい。
プロフィールを見る投稿作品13作品
もっと見る-
都会のはしで 白い目をした ひとの香りに 紛れて
すてきな音が 右から左 わたしの中を 素通りして
誰かを叱る 怒声に慣れた かわいい子のわがままも
スピーカーから 漏れる悲鳴に 掻き消された
午後のニュース 映す明日
声色変えぬ 嘘がうまいよね
ヘッドフォンつけて こころを鳴らす
きみが愛したロッ...きみが愛したロックンロール
-
好きなものだけ 大切に愛で 集めた
選りすぐられた まぼろしに眩暈がした
雨降りそそいでまで
溜まりゆく身のささめき
狭い部屋に閉じ込めたそれはきみに優しいか?
僕は知っている
きみが望むほど 世界は美しくないんだ
固く瞼閉じて 流す涙が 温かくても
何も見えない
好きなものだけを 大切に愛で 集め...偏愛コレクション
-
(A1)
悲しくたって 淋しくたって ひとりほっといて
嬉しくたって 愛しくたって きずつけたくって
(B1)
この指先と その爪先で
謀る温度と 舐める本能
優しい顔も 苦しい顔も わたしに見せて
(C1)
研ぎ澄まされた この感情が
少しずつ まみえて ふたつの身を切り離す...quarrel
-
みぎの頬に 優しくキスして
それ以上に 欲しい物はない
心待ち 目をつむる
この命 尽きるまで
イメージして 死んだわたしを
灰になって 塵になって 許せないね
悲しいほどに痛いのは
あなただって わたしだって おんなじでしょ
枯れない花に いつかなりたくて
夢見るように 散るのを待ってた...青い花
-
きみの息がスパイスと化しスピードを上げてく
立ち止まるあたしを犯してくハードなプレイみたい
知らないことなら
いけないことなら
危ないことなら
どうしてもやりたい
乱れた好奇心から 呟いた言葉の意味が
きみたちに運ばれて 愛を売る 売られてゆく
きみの時が止まらないように呼吸音聞いてく
立ち止まるあ...愛されカット
-
まぼろし 夜を騙し
手首の裏に 温度も無い
くちなし 人を騙し
足の先 揺らめき落ちる群青
誰にでも 嘘を吐くわけじゃない
あなたを忘れない
ほら 何もかも 聞こえない
泡になる朝
悲しみに 溺れてく わたしを
最後まで抱いて...スプモーニ
-
白い手を伸ばして 触れるとき 崩れる透明
同じ時間を見て 同じもの感じて喜んだ
君が咽喉を枯らし歌う 夜 誰かのコーラス
君が頬を染めて笑う 僕 ささやかな幸せ
消えそうに
どうして君には 僕以上に大事なものばかりが 溢れてるんだろう
朝が来ない
閉じた 瞼の裏側 止まる 前が見えなくて
揺れる 水...Et cetera
-
傷付いたふりをして 欺く心はあたしのもの
体に刻む痕は 少しも辛くない
肌に浮くパレット 筆はあなたの武骨な指
描けない欲情の 矛先はいらない
耳を飾る雨の音が ひとつふたつ穿つ
左耳に光るピアス ただ焦がれて 淋しさ塞ぐ
貫くニードルの先 感覚交わして皮裂く音
あなたが生きた証 あたしが笑う理由
...ピアシング
-
誰かと変わらない あなたの目に
映る世界 あたしのと 少し違う
見えない 色々
あなた シナスタジア
あたしの名前 何色なの?
同じ景色 眺めてても 悲しいだけ
伝うは感情 残したイメージ
鳴らして 晒して あたしに見せて
あなた シナスタジア
あたしの声 何色なの?...シナスタジア
-
あなたがどこで 誰といようと
あたしには 少しも 関係ないの
いつかのお喋り 思い出して
気丈に 異常に 振る舞うだけ
声色変えぬ 嘘が上手いのね
好きも嫌いも興味がないの
あなたはあたしを傷付けた
生かして帰す 油断が好きよ
あたしのこころは棘だらけ
あたしがどこで 誰といようと...偽装プライド
-
欲しいものなら全部 雲に溶けた
愛らしい嵐
水溜まりで溺れた 魚のひれ
さよなら、と振れる
誰かの機嫌なんて伺わないで
お好きなように
我慢も悲しいのも 似合わないさ
憧れのきみ、まわる
雨、揺らぐ僕を叱る
繋がるアナグラム...アウトサイダー
-
海のむこう 広がる 世界を見たこともない
いつか 会ってみたい わたしに似た あの子に
どこから 騙されて どこへゆく とりの影
まだ眠ってていいよ 起こさない うたいおわるまで
あなたの目が覚める ぜんぶ泡になる
ああ ゆらりゆらめくさかな
うたう こもりうた
誰か口走るのも 知らない 知りたくな...さかなの夢
-
髪を梳いて 頬紅を付けて
時計は今六時の鐘を鳴らして
鏡の前で最後の仕上げを
貴方がお嫌いな草色は使用しません
前を見て振り返ってもう一度
少し短くした 跳ねた髪を押さえて
貴方は気付いてくれるかしら
今から貴方にお逢いします
七時のお約束 覚えていらっしゃいますか
時間通りに来たことのない貴方を...時に勝負事