好きなものだけ　大切に愛で　集めた
選りすぐられた　まぼろしに眩暈がした

雨降りそそいでまで
溜まりゆく身のささめき
狭い部屋に閉じ込めたそれはきみに優しいか？

僕は知っている
きみが望むほど　世界は美しくないんだ
固く瞼閉じて　流す涙が　温かくても
何も見えない

好きなものだけを　大切に愛で　集めた
選び捨てられた　まぼろしが崩れて死んだ

風受け流してまで
刺さりゆく生の眩さ
狭い部屋に閉じ込めたそれがきみは愛しいか？

僕は知っている
僕が思うほど　きみが麗しくもないこと
固く瞼閉じて　流す涙を　冷やしてみても
数え切れない

残酷な音が聞こえる
きみに優しくはいられない
絵画の中には　誰の影も映らない
選び尽くされた　コレクション

雨降りそそいでまで
溜まりゆく身のささめき
狭い部屋に留まるきみにとって僕は優しいか？

僕は知っている
君が望むほど　世界は美しくないんだ
重い瞼開けても　流れる涙
輝いてても　何も見えない

ぼくを　えらんで　ぼくを