夜野すてらの投稿作品一覧
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エネルギーの銀河に
恵まれた楽園を
繰り返されるような優しさを
あなたは知らずに彷徨っている
誰にも止められない
使用は許されない
月のような夜明けを待っている
青い星に祈りを捧げよう
運命の糸が重なっても
抱きしめて離れてしまうから...地球人
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伝説があって
黄金を睨んで
夕陽が沈んで
時が過ぎ去っても
帰れない
海の上を駆け抜けて
太陽に照らされて
何度だって立ち止まっても
老いていく子供たちも
移り変わる季節も...白銀比
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甘い甘い誘惑
飲み込まれて堕ちていく
雑踏の片隅で
照らし出して壊して
言葉に出来ず
回り続けている
そのままでいい
君だけがいいの
媚を売って踊らされたって
飾らずに生きていたいから...蟲毒
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紫菜の香り 清らかな匂い
真白な摩天楼のシルエット
あなたと過ごしたい 思い出だけが
紫陽花に照りつけるような夕日
藍色
照らされて
遠くへ
弧を描く
指折り数えて 何年たっただろう
胸の痛みさえ隠してしまうから...青光
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言葉より
不確か
何にも変わらない
この毎日には
新しい生活に慣れてしまった
別々の道が続いていく
何処にいるのかわからなくなってしまったよ
少しずつでいいから歩き出してみようよ
諦めてしまった
流されてしまったよ...茶飯事
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さわやかな 川面匂う
石畳の谷を 吹き抜けていく
白百合のように 眺めてみたけど
流れ流れていく 川の流れに
見えなくなるまで 歩いていくのさ
ある晴れた空に
吸い込まれていく
波の隙間から
こぼれ落ちていく
なんだっていい...椋鳥
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でも また いつのまにか 振り返る
王様の裁判官が 憎いだろう
だからこそ
はじめから
みんな みんな 忘れてしまったよ
信じることが 力になってきたから
もう一度
もう一度
縦の糸を つないでいたのは あの頃
泣いてはいるけど ここにいたのは あの日...蚕の糸
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なにがあって
生きているのか
世間の風
道すがら
翻したものがある
金色の世界は
人の波に揉まれながら
ひとつひとつがあるのか
手と手を合わせて生きたい
なにがあっても変わらないのか...金色の世界
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おおきい風になりたい
私たちの青い海の底
ふるさとの虹色の空を飛ぶ
飛行機雲をつかまえて飛んでいく
ひとつずつ見つけてきた
やわらかい風の匂い
あたたかな日差しの中
気づいてくれていたんだ
夕焼け空の下
星のかけら集めて...じょうしき
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柳の枝が揺れる
祇園の宴は盃に
無事を祝うは浮世の花
祭りや太鼓の宵明りや
果たされることはない
雨になる日もあるが
春の便りを待ち焦がれる
浴衣姿を見送る人よ
忘れたい事はない
旅を続ける者よ...季節待つ席
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あなたを知った
悲しい夜は
光のように
祈っている
あなたと過ごした時間は
とてもとても苦しいのに
終わりのない夢のように
壊れそうな夢のように
涙を流しながら
涙を流しながら...多重夢
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枯葉が舞い落ちる
路地を脇に投げて
古びた膝には
形があるのです
春の嵐がやってきて
夏の香りが燃えている
煙草をふかしてみると
季節が変わるけれど
今年の夏が終わって
秋の匂いがしている...珈琲
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遠くに見える景色は
口には出せない 心が欲しいよ
勘違いしているような
苦しみを溶かして
いつの日か いつの日か
報われるとしても
変わることのない明日が
解き放たれてしまわないようにと
あなたの声が聞こえる
消えてしまう 消えてしまう前に...耳の虫
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初めましてこの世に生まれた名誉授かり
何処へ行くのか問い掛ける者はいないけれど
忘却の彼方から消えた命の灯火
不器用な世迷い言を守ろうとしましょう
縛られた現実は
何度も取り戻せるから
目を閉じて感じていた僅かな希望を消して
咲き誇り 咲き誇れ 誇らしき命の花を咲かせよう
果てしない闇の中で
誰のた...背水の陣
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白く淡く儚く
鮮やかな幻想
独りきりの夜はふわり空に溶けていく
この灰色に滲んだ世界の色を消して
許されたのなら何もかも忘れてしまえ
存在の意味を分からなくなってしまえたら
冷たすぎる風の中で
歪んだ想いを溶かして
白と黒に混ざって 君だけを照らし出す
この空の色を汚してしまえばいい...灰色の夜
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目には見えていないけれどぼくたちは引かれ合う。反証不可能なだけで此の世は死んでいる。
主義主張違ったとしても余さずに分かち合う。前倣え絶対論に血反吐。何時か見た可愛い子の
名前は秘密。相互公平で食べていくには不可欠。心情なんて考慮はしない。御互い斬捨御免が
常。窺い知る人の無機質さ。少ない情報を牛耳...黒の引力
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電視台の会話と御友達の振り
また其れを流す唯の中継地点
昨日の怠惰と今日の再起動は
留め置いた侭暗く濁っていく
光差す場所に在り来たりな嘘
王道の手口は文化に順応した
蔓延る文字と図画に期待して
食すは理想像海蛍に擬態して
放つ優美は人工物 細く繋ぐ
両面テープは雁字搦めの侭で...硝子越しの人類
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腕を伝うただひたすらの赤 予想外に呆気無く
引力に逆らえる者は居らず 制動装置は壊れて
顔出すのは滾る澱みだけ 巻きもどし過ぎた様
言葉は通り抜けて次元を越えてしまう 後向き
皆思い出す 完全を話すには時間も気力も無い
小さな引っ掻き傷が重なって 息が潰れていく
勘と論理の知恵の輪 解ける気配もなく...刹那とコロッケ
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水面の絵具が融けて 食べられてしまう
何処か人間みたいだ 憤って凪いで落て
世界に染み入るのだから
窓辺の明かりが割れて 重なってしまう
何故か君みたいだ 輝いて裂けて跳ねて
世界をにぎわすのだから
戸惑って泣き笑って褪せていく僕と同じ
広がって削いで繋ぐ 冷たい命のかたち
命のかたち
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直ぐに帰ってきて 部屋の外から
疲れを知らなかった 小さな脚で
電池切れの時計 消しかけの落書
箱の中じゃほら兵隊も人形も熊も
暗くて眩しくて誰だか分からない
遊ぼう遊ぼう最後まで 君の鍵で
箱が開いちゃった
秘密を聞かせて みんな知らない
生命を産み出した 真っ白な声で
星をつかむ魔法 万...おもちゃの箱
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You buried in silver sea tell everything to me, please
No one exists in this world
You be the perfect manual for me actively, please
Because beauty is...バイロケーション