有栖宮 萌

どんなに呼んでもあなたは振り返らない
そんなこと分かってたはずなのに
胸が痛いよ　
いつもと変わらない日常
こんなに大事なものだったなんて
今さら気づいてももう遅いの
ああしておけばよかった
こうしておけばよかった
なんて後悔しても
時間は巻き戻らなくて...

赤い糸が紡ぐ　おとぎ話
突然できた妹分　うさぎみたいに小さくて
守ってあげなきゃって　幼心に思った
昔から　ずっと　そばで
見ていたから　キミの笑顔を
「キミの騎士(ナイト)になるから」
小さい王子が言った
姫は照れ笑いをして
「ずっと一緒にいてね」
小指に結ばれた　赤い糸の...

お前はどうしたら俺のこと
男として見てくれるんだよ
いつもいつも警戒心が無さすぎて
時々心配になる
無防備なお前を狙うオオカミに
食われても知らねーぞ！
どうしてそんなに普通なんだよ
少しは意識してもいいだろ？
隣にいる俺(オオカミ)に早く気づけよ
鈍感赤ずきん...

人を欺き過ごす日々
咲き誇る笑顔と歪んだ偽り笑顔
必要とされたくて　笑って　偽って
本心なんて蚊帳の外
キミは優しく笑って手を差しのべてくる
だけど僕には掴めない
虚像のように消えてしまうから
嘘で塗り固められた仮面
それを壊せるのは僕自身...?
人を信じることができずに...

桜ひらひら舞い散る恋心
窓から見える星々に　今日も失恋報告
これで何回目かな　一人呟いた
恋のはじまりはいつも一目惚れ
出会って数秒後「好きです」の言葉
相手からの「ごめんなさい」の言葉
いつもとかわらない日常
考える前に言葉が出るの
私の悪い癖　何度も繰り返しては
星に手を伸ばす　キラキラ星屑...