A
慣れあった手と手が信じられない
過去形で繰り返す理想像
夕焼け沈む西の空
碧と赤の淀む境界線
B
萎んだ空気に身を委ね
草木が風に揺られてざわめく
一瞬だったかもしれない夏の音
かすかに聞こえる君の声
C
そもそもの人生恨みだす
非凡な僕が歩んだ路
足跡残して旅立った
荷造りをした遠い記憶
S
この空が写し鏡なのなら
解らないこの気持ちに回答を
慟哭して打ち拉がれる
あの日の僕がそこに立っていたんだ
煩かった緋色の夏のいろ
A
叫んだ声は明日に届かない
時間だけ過ぎていくメカニズム
求めない日々がやってくる
騒音を号音で掻き消した
B
水飛沫聞こえる雨の日
憂鬱が突然襲ってくる
狂った秒針針を止めてみたら
フラッシュバックする君の隣
C
壁一枚で隔てられた
取り分けつかない感情論
呑み込んだら吐き出せない
緋色に染まるは夕焼けの日
S
この空が写し鏡なのなら
鳴り止まないこの気持ちに回答を
焦燥した黄昏を今
あの日の僕がそこに見えていたんだ
煩かった緋色の夏の色
S
あの日の僕がそこで笑ってたんだ
心地よかったやけに煩い声
あの日の僕がそこで繰り返した
何もない毎日の談話を
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