愛を求めて抱き合って
果てた二人を暗闇がつつむ
シングルベッドの枕元
耳元の息づかい
もう甘い言葉はいらない
いるのは体温(ねつ)だけ
知らぬ間に絡まった
右手と左手・・・
ラッコのように手をつなぎ
夜に漂い流される
次に目を開けたときも
君を見ていたい
まぶたを閉じて思い出す
出会った時の君の微笑み
手で髪すけばひんやりと
指に残る愛おしさ
もう愛の言葉はいらない
なんにもいらない
いまこのときのまんま
止まればいいのに・・・
窓のほのかな雪あかり
朝日が照らすときまでは
世界に二人の妄想で
頭満たしたい
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