エレベーターのドアが開き、少し歩くとミクは思いっきり倒れた。
「ミク!!!!」
慌てて近くにいたルカが抱き上げる。
ミクをじっと見つめてルカは安心した顔になる。
「大丈夫。エネルギー不足。特殊能力を使いすぎてエネルギーが急激に減ったからだと思う。」
「・・・だろうな。二回も三回も使ったから。寝かせてやればよくなるだろ。」
近くに歩いてきてからカイトが言った。
ルカはミクを抱えて自分の部屋に入っていった。
結局ミクは丸一日くらい眠っていた。
ミクは寝ぼけ眼で辺りを見回す。
「ルカ・・・・さん?」
「ルカ姉でいいよ。」
「・・・じゃあ、ルカ姉・・・私・・・なんでここに?」
「倒れたのよ。帰ってきてすぐに。」
「・・・・ごめんなさい。迷惑かけて・・・」
「いいのよ。仲間でしょ?こんなの当たり前だよ。」
「私が調子に乗ってあんな技使ったから・・・」
「凄かったじゃない!!あの技!!どうやって斬ったの?あんなにたくさん・・・」
「じゃあ説明しましょうか・・・長くなりますけど・・・」
「うん。お願い。」
「・・・物体を速く動かすと、物体の前に空気の壁が出来ます。どんどん速度を増すと、その壁はどんどん厚くなっていきます。そして、或る一定の速度を超えると、その空気の壁は物体の後ろにつくようになります。さらに速度を上げると、空気の壁が物体に追いつかなくなります。その時に起こるのが真空。空気はその真空に急激に集められ、衝撃波となります。・・・これが原理です。」
「・・・なんだか難しいわね・・・・」
「つまり、『神速』状態で剣を振るとああなるんです。」
「・・・なるほど・・・・」
そんな話をしていると、リンがドアが勢いよく開いて入ってきた。
「たのもー!!・・・ミク姉!!まだ続きだったよね?行こう!!」
「・・・え?行こうって何処へ?」
「やだなぁ・・・まだ案内の途中だったじゃん!!」
「 ・ ・ ・ あぁ!!そうだった!!ごめんごめん・・・」
「何か面白そうね・・・」
ルカが途中で割り込んでくる。
「じゃあルカ姉も一緒に来る?」
「いいの?」
・・・そんな感じでルカも仲間に入り、施設内を賑やかに歩き回った。
また、一日が過ぎていった。
続く
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