リンリンリン♪
夜中に鳴る携帯の着信音で私は目がさめた。
「誰よ…こんな時間に…」
私はそう呟いて通話ボタンをおした。
「もしもし…」
『あ、リン♪』
「リント…こんな夜中になによ」
『熱出たの看病して♪』
「やだ、こんな時間に外でたくない」
『38度5分もあるの僕死んじゃう』
「そんな微熱じゃ死なないわ」
『え~』
「だいたい、なんで私なわけ?!保護者はどーしたのよ?」
『レンカ姉さん、まだ仕事中なんだもん』
「…」
なんなのよ!あの彼氏は!!
この私をこんな夜中に呼び出して!!
現役アイドル鏡音リンになんてことさせんのよ!
鏡音リンといえば元アイドル初音ミクの娘で、
初音ミク2世と騒がれている超人気アイドルなのよ!!
その私がなんであんな男に母性本能くすぐられて、
わざわざ看病しにいかなきゃいけないのよ~!!
そう怒りつつもレジ袋を片手にアイツに遭いにいく。
「…来てあげたわよ」
「ありがと♪リンちゃん♪」
「元気そうじゃないの」
「そんな事ないよ、あぁ…めまいが…」
「…バカ」
「ねぇねぇ、おなかすいちゃった」
「おかゆ作れと?」
「わーい作ってくれるの?ありがとー!」
「しょーがないわね…」
****************************************
「できたわよ」
「あ~ん、して?」
「やだ」
「リンにあ~んしてくれないと治んない~」
リントの可愛さに負けて私は思わずスプーンに手をのばす
「…ん」
「いただきまぁ~す」
****************************************
「じゃあ、帰るわね」
「…あ、まってまって」
「…なっ」
隙をみせてしまった私はリントにキスされた
「ばかばかばかぁーっ」
気がつくと私はリントの部屋を飛び出していた。
リントのバカ…ひとの気持ちも知らないくせに
無邪気に笑うなんて禁則事項よ…
****************************************
なんだか具合が悪い…
私は火照る身体を引きずって部屋に飛び込んだ。
もう…ダメ…
気がつくと私はベッドで眠っていた。
「リン、大丈夫?」
「…ママ」
「疲れてたのかしらね、しばらく休んでなさい」
「…うん」
リントのせいよ…キスなんてするから…
「…っふぇっ…」
「リン、どうしたの?」
私はまるで棄てられた仔猫のようにわめき散らした。
あなたがいなくちゃ治らない…
治るわけないじゃない…
またあの夜が頭をよぎって切なくなる
どうすればいいの…?
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リトリンで恋色病棟かいてみました♪
次回、後日談でも投稿しようと思います♪ byアンジュ♪
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