開幕前の ステージの袖。
暗澹たる場の ーかすかな息。
生きる意味も、死ぬ意味も、
茫々たる 幼少の時に、
欠けたものばかり
数える癖がついてしまった
ボクだから。
敷かれたレールの影すら
見えないんだ
「自由になりたい」と 願ったって
鎖もなければ ―なにもないよ?
「遠くに消えたい」その気持ちだけ、
ただ、ゆっくりと ひとりあるき
閉幕前のステージ上で、
燦燦たる場の ー偽りの「僕」。
自分自身の 価値だとか
輪郭のない 幼少にー
つまらぬ見栄の
評価ばかりがついてしまった
ボクだから。
白面晒すのが 怖くて仕方ない んだ
「ーもう許してよ。」と 願っても
許しを請うのは ー何処居る神か?
「息することが、もうー」
「疲れたよ」
ただ ボクらしく
生きていきたいだけなのに
「自由になりたい」と 願ったって
(―消え入る小さな声で)
傷ついた羽では 飛べやしない
(紡ぎ、語らう ボクの「一幕」)
見上げた空は 何時までも青くて
(開演前の合図。)
はらりふわりと 舞い散る唄
(一歩 また、一歩。前に)
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