舞い上がれ 大空に
僕の大好きな桜の花
地に落ちた桃色のカケラ
それを1つ拾いあげた



「桜はずるいよね?」と
呟き零した 幼い頃
大人たちは首を傾げて
僕を無視して歩いて行った

道に咲いたばかりの
黄色い花は
上を向く人々に踏まれて
粉々になった花びらだけが
居場所探しに消え去った

誰にも見られず
吹かれていった花を想い
物心ついた僕は桜を嫌った

舞い上がる 花びらよ
僕は嫌いだよ 桜の花
地に落ちた桃色を見つけ
それを踏んで汚していた


「桜は何故散るの?」と
疑問が浮かんだ 春の終わり
『だから桜は愛されてる』
誰かが言った 空を見ながら

人は桜を惜しむ
咲いては 散って
風に乗りどこかへと旅立つ
君らは散ったらどこへと落ちる?
僕らはどこに行けばいい?

誰もが恐れる
死という運命(さだめ) 花に重ね
人間は生を感じ 桜を好んだ

舞い踊る 花びらよ
僕が嫌ってた桜の花
地に落ちる桃色を見つめ
何故か僕は泣き出してた


咲いて 散って 芽吹いて
だけど同じ命は一つもなくて
笑い 泣いて 叫んだ
そして僕は今でも生きているんだ


舞い落ちる 花びらが
僕の手の平にひとつ乗った
枯れなくて散り逝く命よ
ホントは“枯れるまで…”と
願っていたの?

舞い上がれ 大空に
僕の大好きな桜の花
別れを告げ ひとつ祈った
《また来年も咲いてほしい≫

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ある春の思い出

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閲覧数:36

投稿日:2009/12/21 21:01:31

文字数:589文字

カテゴリ:歌詞

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