　
純白の薔薇を貴方の真紅に染め上げたい程に
私は欲しいのよ全て
願わくば貴方の心の臓までこの手に
　
近付きたいだけなのに何故遠いのかしら
おかしいわね
私はきちんと笑えているはずなのに
　
指先に触れようと伸ばしたら
飼い犬は噛みつく
痛いわ何をするの
いけない子ねお仕置きかしら
　
逆らわないで痛い目みるわよ
さぁ跪いて私の足をお舐め
そうすれば笑って許してもいいわ
　
貴方の心の臓この手の内に
泣いて叫んで命を乞えよ
"時既に遅し" なんて言うけどね
　
ああ純白の薔薇が染まってゆく
綺麗な綺麗な真っ赤な貴方色
過去などお捨てなさい
目の前には私がいるんだから
　
ゆらゆら浮かぶ花弁
もう物言わぬ貴方
ねぇどうしたの?
どうして血の海に浸っているの?

ああ薔薇が染まりきったのね…