ねえ、どうかまだ 振り向かないでいて
きっと壊れてしまうから
そう、いつかまた 笑い合える日を
楽しみにしておこうよ

ひとつ、ふたつ、願いをかけた
君だけのため
みっつ、よっつ、溢れる言葉
震えて伝う 涙

「さよなら」と手を振った後ろ姿を
水の向こうから 見つめていた
さよならと言えなくて 凍えてしまう
強くいようって 決めたはずの
昨日が嘘のよう


ああ、そのままで振り向かないでいて
きっと見つかってしまうから
あと少しなんて わがままは言わない
決めた ひとりでも待つよって

いつつ、むっつ、言い聞かせてた
君だけのため
ななつ、やっつ、ここのつ、そして
自分自身のために

伸びた影 緩やかに細くなって
確かに二人を 離していく
伸びた影 見送るの躊躇うのは
越えられなかった 昨日がまだ
そこにあるから


全部の言葉繋ぎ合わせられたら
君への思い繋ぎ合わせられたら
昨日をやっと飛び越えられたのなら
今よりずっと強くいられるかなあ

伸びた影 気付いたら側にあって
離れた二人を 戻していく
指先に 頼りない約束乗せ
結んでみせた 笑顔のまま
時計は進む

「ありがとう」手を振った君の姿を
水の向こうから 見つめている
さよならを言いかけた 日は遠くて
いつか来る今日 夢に見るよ
言葉 数えて