S1
宵に伏せ 夕闇に魅入られ
冷たい風が吹く
長き夜 今晩は

A1
荒れ荒んだ 世の末 寄る辺なく 流離う
糧となるは 生き延び 抗い 存え

B1
生き方に 貴賎なく 産まれた 場所だけ
生きる為 人に仕え 往来 宿無し

S2
山川万里 主君の仇敵を 討つ刃一振り 見敵必殺
畏怖はされども 相対す減らずして 遮二無二斬り伏せる
悪鬼羅刹 今生は

A2
逢魔が刻 死角に 誰ぞ彼 ひと駆け
閃影揺れ 刺客に 凶刃 ひと撫で

B2
三日三晩 苦しむも 快方 至らず
今宵にて 峠だと 町医も 諦観

S3
臥待月夜 看取るは弱き光 堪え難き試練に 震える身体
死人の如し 冷血流るる果て 積年の報いか
死神を 座して待つ

B3
背後から 迫り来る 残夜が 己を
追い立てる 傍には 沈まぬ 暁月夜

S'
暁払い 東の空に雲が 幾許数え刹那
夜が 明ける

S4
闇振り解く 曙の空に立ち 去り行く彼は誰ぞ 黎明出る
画竜点睛 明時に虚を断ち 天へ昇る臥竜
有明の 朝迎え


~~ふりがな~~

S1
よいにふせ ゆうやみにみいられ
つめたいかぜがふく
ながきよる こんばんは

A1
あれすさんだ よのすえ よるべなく さすらう
かてとなるは いきのび あらがい ながらえ

B1
いきかたに きせんなく うまれた ばしょだけ
いきるため ひとにつかえ おうらい やどなし

S2
さんせんばんり しゅくんのあだかたきを うつやいばひとふり けんてきひっさつ
いふはされども あいたいすへらずして しゃにむにきりふせる
あっきらせつ こんじょうは

A2
おうまがとき しかくに たれぞかれ ひとかけ
せんえいゆれ しかくに きょうじん ひとなで

B2
みっかみばん くるしむも かいほう いたらず
こよいにて とうげだと まちいも ていかん

S3
ふしまちづきよ みとるはよわきひかり たえがたきしれんに ふるえるからだ
しびとのごとし れいけつながるるはて せきねんのむくいか
しにがみを ざしてまつ

B3
うしろから せまりくる ざんやが おのれを
おいたてる かたわらには しずまぬ あかときづきよ

S'
あかときはらい ひがしのそらにくもが いくだかぞえせつな
よるが あける

S4
やみふりほどく あけぼののそらにたち さりゆくかはたれぞ れいめいいずる
がりょうてんせい あかときにうろをたち てんへのぼるがりょう
ありあけの あさむかえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

暁闇

かぎしっぽ 様から楽曲をお借りしました
ピアプロID: kagishippo1211
https://piapro.jp/t/bQNG

あかとき。
この読み方自体を初めて知りましたが、
少々面白くて連呼してしまいました。

このタイトル、
作詞勢は見た瞬間に「月が入る言葉が乱立する!朝方の時間表現の応酬が始まる!」
と戦々恐々、予感を覚えたことかと推察します。えしてない?

アニメのスポーツ系やミステリー系、集団が集まっているシーンなどでよくある、
登場人物全員が1画面にコマ割りで驚愕したりニヤリとしたりする、
アレが私の中で勝手に起きてました。


この曲を聴いて最初に得たインスピレーションは「臥竜」
どうしても臥という言葉を使いたくて、少々ねじ込みました。

臥竜といえば由来は知る人ぞ知る、諸葛の亮ちゃんを指す言葉であり、
私はその辺り門外漢ですのであまり喋るとボロが出るので控えます。
今回は強い人としてそちらの文字をお借りしました。

上にも書きましたが月や時間帯の呼び名、
「一切使わない」「気にせず使う」の二択でしたが、
折角なのでほぼ全力で使う方を選んでみました。

なんとか時代の腕の立つ浪人が主人公です。
最後の闇は病みに掛けています。
当初は主人公を病気にする予定でしたが止め、
次は致命傷にしようとしましたが後遺症出そうなと止め、一応、毒になりました。
最期は主人公が息を吹き返したのか、天に召されたのか、
私は前者のつもり(生還してその後世に名を知らしめる)、
しかし天に昇る竜(強い人)って、あなた死んでるじゃない、とも取れてしまいますね。
解釈はお任せします。

作詞順は
S1→S4→S'→S3→B3→A1→B1→S2→A2→B2
多少前後はしていますが、着手はほぼサビからといった具合です。

書き出しから歌詞中に「今晩は」なんて中々洒落た出来になりそうな予感を覚えつつ、
ラスサビは渾身の終着点。その後は気合を入れて時間帯ワードと月を散りばめて……
そこで気が抜けたのか、後ろに行くにつれ歌詞のパワーが……
B2は別にギャグじゃないんですけど、なんというか、諦観モード入ってました。


なんとも残念な感じなんですけれども、
これが今の私の歌詞ということで。

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投稿日:2024/01/18 02:02:12

文字数:1,039文字

カテゴリ:歌詞

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