「聞こえるかい?」オルガンは歌いました
どうせ君には 聞こえない届かない
もうあの時のように 上手く歌えないんだ
楽しかったあの頃には 戻れない

もう誰もぼくのことを 必要としない それでいい
あと少しだけ歌わせて
(Only to you)

君だけに歌おう 最期の時まで
音なんて出やしない それでも君だけに
明日になったら さよならバイバイ
もう二度と会えなくても 忘れない

朝が明けたもうすぐ 本当に君とさよなら
寂しくない 怖くない
だけど どこかが痛い
(Once again)

全部覚えてるよ 君との日々を
君が好きだった曲 忘れていないよ
願いが叶うのなら 一つだけ叶えて
もう一度あの曲 君と歌わせて

さよならだ 二度会えない 行かなきゃ

最初も最期も 君じゃなきゃ嫌だよ
君の手でぼくを 壊してよ、お願い
後悔はないよ そう本望だから
ありがとう、さようならまたね

おやすみ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Sound


 君の誕生日にプレゼントされた小さなオルガン。
オルガンなんて弾けなかった、でも君は楽しそうにぼくを弾いていたね。

 時が経つにつれ 君は大人になった。
歳をとるごとに君はぼくを弾かなくなった。
でもぼくは君が来るのを待っていた。

 あれから10年、物置の中で埃まみれになったオルガンは来週捨てられることになりました。

良いんだ、それで
あの時のようにはもう
上手く歌えないから

 オルガンは歌い続けました。
最期まで、ただ君のために

 そして、その時がやってきました。
「ねぇ、ずっと言おうと思ってたんだ。
何年も君は大好きと言っていたくせに、あの曲の旋律、ドじゃなくて多分#ドだよ」

さて、時間だ
いっぱい歌って疲れちゃった。
ありがとう、さようなら
おやすみ


「埃まみれのオルガンのお話」

閲覧数:99

投稿日:2012/10/06 10:22:37

文字数:406文字

カテゴリ:歌詞

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