「ミク!!!!」

「KAITO兄さん…」

唯一の助けに縋るミク。「どうしてここが…?」
外に出たミクは、KAITOに縋りながら訊く。
「警察官になったんだ。」「えっ?」
「ミクを助ける為に」
少し照れながら、しっかりと答えるKAITO。
「警察になったんだ…」
「取り敢えず、急いで」
斜め下から見る兄さん。「……?」
血?
しかもかなりの量。
「兄さんっ?」
憧れの兄さん。
「だい…じょうぶ」




私の憧れの兄さんは
こんな顔だったっけ?

私の憧れの兄さんは
こんな声だったっけ?

私の憧れの兄さんは
私を呼び捨てにした?



ミクはぱっと手を離す。「ミク?」







「貴方、誰?」






泣きそうな声で、訊く。




「KAITO…だよ」
「嘘よ…兄さんは私を呼び捨てにしたりしなかったし…」










「私は、巡音ルカ。」


ウィッグを外し、地声に戻るルカ。
「兄さんじゃない…!」

「私は、貴方の味方よ初音ミク。」



「誰? 誰なの?」
「私も警察官よ。」


胸ポケットから、警察手帳を取り出す。


「…兄さんのこと、知ってるの?」

「…えぇ。最期まで貴方を守ってた。」


「最期?」


「KAITOは…私を庇って…」

「大丈夫。兄さんだもん…」



ルカは優しく笑い、
「早く、ここから」




その刹那。




「お前らぁ!!!! そこから動くなよ?」



門前に鏡音レンが。



ち。とルカは舌打ちを打ち、ミクに囁く。


「二階から飛び降りれる?」
ミクは頷く。


ルカは、優しくミクの肩を抱き、

「KAITOの代わりに私が護る。」

と言った。

ミクは泣きながら頷く。


門前に居るレンが二階にくるのも時間の問題。



さぁ。




フィナーレの始まりだ。




case11 終わり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

リンレン物語ー復讐ーcase11 蒼い嘘

無理ありましたね。
さーせんorz



フィナーレの始まりだとかカッコつけてますが、まだまだ終わりません。


過去編、突入!!←

閲覧数:304

投稿日:2009/07/11 23:49:44

文字数:795文字

カテゴリ:小説

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