欠けた花びらをなぞるしかない
掻き慣らした言葉さえ思い出せない

響いた声の青さを振り返りもせず
ただ舞い散る色を見つめていた

繰れるように時が経ち流れ続ける
静かに見上げる寂れた目に写る

あまりにも華美すぎたその横顔に
瞬きまでも許されなかった

まだ捉えることさえままならない
離れている貴女をよく知らないけど

淡い光の差す四畳半の隅で
綺麗な花に水を差し続けていたこと
それだけは知っていたんだ

言葉を失うほどにこぼれ落ちる
滴にも変えられないだろう
栞に挟んだ行き場の無い合間は
とても埋められやしないみたい

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四畳半

まだ捉えることさえままならない離れている貴女を僕はよく知らない。

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投稿日:2019/06/28 17:57:10

文字数:262文字

カテゴリ:歌詞

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