玩具(おもちゃ)の恋愛環状

愛してもいない男に抱かれる日々
お金を払ってあたしと遊ぶの
そう、あたしはもう人ですらないのよ
あなたに買われた玩具(おもちゃ)なのよ

あたしに札束(紙)を渡したあなたは言うわ
「あなたならこれくらいがいいでしょう」
ほら、あたしはただの玩具(おもちゃ)なのよ
だから感情に任せて

独りぼっちになるのが嫌だから
あなたといるだけなの
他に理由なんてないわ
玩具(おもちゃ)に感情はないのよ

好きじゃないわ　あなたなんて
好きになるはずないでしょう
勘違いしないで
あたしとあなたは愛し合ってない

あたしを抱きながらあなたは呟いた
あたしの名ではない女の名前
あれ?　おかしいわ　この気持ちはなんなの?
こんな感情ありえない

その感情を理解できないまま
あたしはまた抱かれる
でもとても嫌な気分よ
もうあなたの全てが嫌だ

好きじゃないわ　あなたなんて
好きになるはずないでしょう
でもどうしてかしら?
こんなあたし(玩具)なのにあなたが欲しくなる

どうすればいい?　こんな感情
どうしたらいい?　なかったはず
何度目かしら?　こんな環状
安い関係であなたを繋いでいたけれど―――…

好きじゃないわ　あなたなんて
好きにならないと決めたの
だけどもう無理だわ
あたしはあなたが

好きじゃないわ　愛してるの
もうお金なんていらない
勘違いしないで
あたしはあなたを愛してるだけよ

そしてまた繰り返す日々
玩具(おもちゃ)から戻ったあたし
あなたは気づけない
あたしはあなたにとってどの程度なの?