かぶりもの
10月21日 晴れ
何もないごく普通の日々
そんな日に、転校生が来ることになった。
それなりに期待はしていた。
その期待が、見事に裏切られることになったのがこの日だった。
いつもの朝の時間、相変わらず騒がしい時間。
「おい、起きろおい」
牧斗は後ろの席で爆睡してるデブに声をかけたが、呻くばかりで起きる気配は無かった。
「ちっ」
軽く舌打ちをして、机に手を突っ込んだ。
机から出た牧斗の手には、教科書が握られていた。
「しょうがない」
そう言って教科書を振り上げた瞬間、教科書のドアが勢い良く開いた。
「座れ野郎ども!!」
入ってきた女性は担任の古屋 裕子だった。
「ちっ」
牧とは舌打ちをすると、振り上げた教科書を下した。
生徒たちはがやがやと席に戻って行った。
「はい静かに~。全員のど引き千切るぞ~」
「いや怖いよ!」
「あんた先生か!?」
生徒の言葉を煙ったが理ながら、裕子は話を続けた。
「えーっとね。今日は転校生が来る予定だったんですが、、、」
裕子の深刻そうな顔に、生徒たちはざわついた。
「来れないんですか?」
女子s「ん?いや来てるよ?」
!?その差僅か0.5秒!
「何なんだよ!!!じゃあなんでそんな顔して言うんだよ!!」
突っ込みが即座にはいるが、裕子は顔をしかめるだけだった。
「いやーね?実はさぁ、私もまだその子のこと見てないんだよねぇ」
気だるそうに言うと、その言葉に、牧斗が反応した。
「どうゆーことっすか?」
「んーなんかね?引っ込み思案な子とか何とかで、ま!今から見るんだけどね!!」
そう言うと、ドアに向かって大声を出した。
「さぁ!入っておいで!!」
ドアが開いた瞬間、教室にいた全員がフリーズした。
そこには、大きなカボチャを被った背の低い奴が立っていたからだ。
今日はここで終わりにしようと思う。眠い。
続きは次の日に書こう。
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