夏が枯れた
空っぽの僕を埋めるのは…ー
『切ない』ってどんな感情かな
転ばないように下を向いてたら
いつの間にか季節は変わってた
移りゆく季節の中で僕らは一体何を探しているのだろう
果実が熟(う)れても 僕は熟れないし
いつまでも子供で
その場 足踏み 駄々(だだ)こねて
大人のフリして読書なんて
秋風のせいでページが捲られてしまう
もう君の姿はどこにもないー
誰かが進めた夏の先
取り残された秋の味覚
心(ここ)に埋まる想いは寂しさだけ
朝と昼の寒暖差が僕を突き放す
オレンジに恋をしたって
霞(かす)んで藍(あい)に溶けてく
夕焼け小焼けの未来はまた明日
また葉が1枚朱(あか)に染まったー
『恋しい』ってどんな感情かな
泣かないように上を向いてたら
いつの間にか季節は変わってた
明日を探し続けて見つけた今日は昨日の延長で何も変わらない
景色が色づいても 心は色づかないし
いつまでも無表情で
その日 その日を 受け流し
自分の物語すらまともに読めず
秋風の虚しさが生みだした白紙のページ
もう埋められない 君との隙間ー
誰かが描いた秋の入り
取り残された僕の記憶
心(ここ)に埋まる形は何も無いんだ
夕靄(ゆうもや)の色彩が僕を汚してく
オレンジに恋をしたって
ぼやけて藍に変わってく
夕焼け小焼けの約束は空の彼方
また葉が1枚夕日に溶けたー
あの時君と僕の頬を染めた色と同じ色をした夕焼けは
この想いを焦(こ)がして焦(じ)らして
何一つ進めてくれない
叶わないって知ってるだろ?ー
誰かが描いたあの日の空(そら)
手を伸ばして掴むのは空(くう)
心(ここ)に埋まるのは君の幻(まぼろし)
冬に近づいて夏に戻るなんて中途半端だ
オレンジに恋をしたって
歪(ゆが)んで藍に染まってく
夕焼け小焼けの来世はあの日の向こう
葉が全て朱になって夕日に溶けて
僕らを取り残したまま秋を進めていくー
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