Herald
雪は止み 真白に燃える
魂の帰り着く夜半
揺れる 静寂 ひとつ
青く 溪の空気は密か
悴む葉で 木立は 騒めき合い
白く足跡は闇へと消えーーー
おお わたしは
おまえに 会いたかった
吹き過ぎる夜風が
この 愉しいのを 隠せば
雲が晴れ
ほのか笑う
雪の下 始まる呼吸らと
静かな 真昼の澱に
プリズムの雪は夜を散らしーーー
冬のあいだ
真直ぐに 微かな火を
夜の向こうから 灯すため来る
春の使者よ
しあわせは いま いずこか?
わたしらは 火の傍
そして 春まで語らう
〜〜〜
ゆきはやみ
ましろにもえる
たましいのかえりつくーよわ
ゆーれるせいじゃくひとつ
あおくたにのくうきはひそか
かじかむはでこだちはざーわめきあい
しろくあしあとはやみへとーきえ
おおわたしは
おまえにあいたかーった
ふきすぎるよかぜが
このたのしいのをかくせば
くもがはれ
ほのかわらう
ゆきのした はじまるいきらと
しずかな まひるのおりに
ぷりずむのゆきはよをちらし
ふゆのあいだ
ますぐにかすかなひを
よるのむこうからともすためくる
はるのししゃよ
しあわせはいまいずこか
わたしらは
ひのそば
そしてはるまでかたらう
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