皆に、名前をつけてもらって、数日経ったある日、思いもよらない出来事が起こってしまった。
「う…そ…」
ミリアさんが、亡くなられたという真実が、皆の心に悲しみを持ってくる。
「まさか、あそこまで、発展してしまうとは。」
元々、ミリアさんは病気で、手術をしても、治らなくて、余命、1年だったらしい、そう、このことは1年が経過してしまっていたということを指しているのである。
葬式のとき、初めて、ミリアさんの妹、真音ラルを見た、ああ、やっぱり、ミリアさんに似てる、ラルさんは、ミリアさんに向かって、こう言った。
「お姉ちゃん、何で、何で逝っちゃったの?ま、まだ、『ありがとう』って、言ってないよ。ねえ、お姉ちゃん、お姉ちゃん!答えてよぅ。私、伝えたいこと、いっぱいあったんだよ?アヤちゃんにだって、まだ、何も、病気のことも、何も、何も…!」
すごく、泣いてた、だって、大切な家族を、一人失ったんだよ?悲しくない筈、無いよ。ロンドさん、ミリアさんのお父さんはすごく、涙をこらえてた。
「ミリアさん…ミリアさん!」
リン2はそう呼びかけてて。
「…………」
リン1は無言で、でも、その表情から言いたいことは伺えた。
「僕らの…支えにも…なってたんだよ。」
レン2はそう言ってて。
「ミリアさん!…ねえ、ねえ!…答え…て…よ…。」
レン2は、涙を堪えきれずに泣いてた。
私は、涙を、こらえて、こらえて、やっと口から出てきた言葉は、
「あなたといたのは、短い期間でした。でも、…あなたの…、こと…は、わす…れません。だから、…ミリア…さん…も、私達の、こと、を、忘れ…な…いで…下さい、そし……て………ぅぅぅぅああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」
いつのまにか、泣いてた。だって、こんな体験、はじめてなんだもん。
気付いたら、誰かが、私の背中を包んでた。
その人は、すぐに分かった。
「ラル…さん?」
「はじめまして、ララちゃん。ごめんね、お姉ちゃんの余命のこと、黙ってて。」
「ううん、私、知ってた。そのこと、ラルさんのことも。」
「そう、さっきの、ラらちゃんの言葉、きっとお姉ちゃんに……届いてたと思うよ。」
すごく、悲しい日でした。
でも、悲しい日は、この日だけではありませんでした。
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