9 オフ会のお知らせ




 オフ会当日の日から一ヶ月ほど前にオフ会をしましょうというお知らせをレンから聞いた。

 「オフ会って何?」
 「ただの飲み会だな。」
 「え、でも私たち未成年だよ。」
 「いんだよジュースでも飲んでりゃ。ただ、みんなでワイワイ騒ぐだけだよ。」
 「ギルドの人、全員来るの?」
 「いや、それはないよ。来るのはギルドによく顔出してる人だけ。あと現実的に来れる人な。
  北海道とか九州に住んでる人は来たくても無理だからね。俺も地方の人で会いたい人いるけどなー。」
 「具体的に誰が来るの?」
 「絶対来るのは、セシルさん、ジャスティスさん、たぶんミスティさんも来る。」
 「へー。セシルさん来るんだ~。」
 「そりゃ当然、決めたのはセシルさんだしな。だいたいいつも10人以上は来るみたいだぞ。あとギルド以外の人で仲いい人とかも来るみたい。」

 私はセシルさんに会えるのなら・・・。どうしよう行こうかな・・。うーん何か大人ばっかの集まりなんて怖いけど・・セシルさんには会ってみたい。というか会いたい。でもどうしようホントにカッコよかったらどうしよう。緊張しちゃってお話なんてできない。やだ・・どうしよう・・。
 
 「・・おい、何ぶつぶつ言ってんだ?呪文でも唱えてんのか。」
 「はっ!いや別に何でも。」
 「別にお前さー無理して来なくていいと思うよ。もともとあんま好きじゃないだろこういうの。だいたい周りの人って俺らからしてみたらオッサンばっかだしさ。お前と同じ女の子なんてこねーよたぶん。だからセシルさんには親と出かけなきゃいけないとか適当に言っておいてやるよ。」
 
 このボケ・・・。スーパーライト級脳ミソ。なんでいらぬお世話を働く。しかし今ここで行くと言ったら、なんで?珍しいな、とか言われそう。
 理由をつっこまれたらめんどくさいな。あ、そうだ他にも会いたい人はいる。ミスティさんとmisakiちゃん。純粋にこの二人には会いたい。

 「ミスティさんとmisakiちゃんに会いたいから私も行く。」
 「あーそう。じゃ、お前も参加するって言っておくわ。」

 そう言うとレンは自分の部屋に戻っていった。あー、どうしよう、緊張するな。今から緊張する。いろんなことで緊張する。まずギルドの人はミスティさんとmisakiちゃん以外私が女の子とは知らない。なんて言われるんだろうなー。驚くかなー。知っている二人もいろんな話して親しくなったから改まって対面するってなると緊張しちゃうなー。あとはやっぱりセシルさんだなー。あーどうしようドキドキしてきた。
 私はその日、不安とうれしさが混ざった気持ちでなかなか寝付けなかった。


10 オフ会 その1へ続く

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ネットゲームで出会った人達  9 オフ会のお知らせ

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投稿日:2010/10/17 14:47:19

文字数:1,148文字

カテゴリ:小説

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