[最終話]~手紙
皆、お体を壊してなどいませんか。
急にいなくなったりして、ごめんなさい。
本当は、ずっとそちらにいたかったし、皆と過ごしたかったのだけれど。
私、皆に伝えきれなかったことが、たくさんあります。
ずっと言いたかったことを、この際伝えておきたかったから、筆を持ちました。
もちろん、この文が皆に届くなんて思っていません。
ただ、自分の気持ちに区切りをつけるための文です。
まず、霧岐屋さん。
霧岐屋さんとは、巡屋さんのあの件で知り合ったので、あまり一緒にはいられませんでしたね。
それでも、私にとてもよくしてくれましたね。
お菓子もおいしかったです。
一番好きだったのは、お饅頭です。
縁談がまとまり、おめでとうございます。
こんな場で、すみません。
次にめい子さん。
思い出せば、鏡屋に来て一番最初に声をかけてくれたのが、めい子さんでしたね。
何も分からなかった私に、色々教えて下さって。
かいとさんと祝言をあげ、鏡屋から出て行ってから、とても寂しかったです。
でも、同時に嬉しくもありました。
前に、ずっと前から好きだったって言っていたので。
かいとさん、めい子さんのことを大事にしてあげてくださいね。
そして、連。
私を拾ってくれたのが連だったんだよね。
それがたとえ、お凛さんに似ていたからでも、嬉しかった。
連に伝えたいことは、私にも最近まで分からなかったの。
連に、お凛さんの生き写しとしか見られなかったことが、とても嫌だった時があった。
連に、みくさんが寄り添っているのを見て、とても不思議な気持ちになったの。
今思えば、この気持ちが何だったのか、判るけれど。
でもこの気持ちを連に伝えてしまえば、私と連の何かが終わってしまうような気がする。
だから言いません。
そして、皆に伝えたいことをまとめて言うと、ありがとうってこと。
連にも、めい子さんにも、かいとさんにも、霧岐屋さんにも、みくさんにも、巡屋さんにも。
本当は、皆に直接言いたかった。
いつか言おうと、思ってたうちに時は過ぎて、戻ってきてしまった。
だから、こんな皆絶対伝わらないところでいうことになってしまった。
でも、私は皆に出会えてよかった、そうおもいます。
最後に、連。
私がいなくなって泣いているのでしょう。
鏡屋の若旦那なんだから、しっかりして。
私のいるところまで、鏡屋の名前が伝わるように。
連の笑った顔が大好きだったの。
一度も言ったことはなかったけれど。
だから、連には笑っていてほしい。
また、皆に会えると信じています。
りん
* * * * * * * *
目が醒めると、私は見知らぬところに居た。
真っ白なその空間。
座っているけど、浮いているような感覚。
暫く目を泳がせていると、向こうの方に人影が見えた。
顔はよく見えないのに、誰だかわかった。
笑顔でこちらに手を振る。
私は、目に涙を溜め、愛しい人の名前を叫んだ。
そして、その人の方へ駆けて行った。
完
コメント2
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ご意見・ご感想
つーにゃん
ご意見・ご感想
私とした事が、イズミ草さんの「緋色花簪」を見るのが遅れてしまった、だと…
まあ、その日はいとこの家にいましたが…
私の考え(妄想100%)だと、リンは死んじゃったと思います。
多分、連は江戸時代に生きていました。なので、現代からみると死んでます。なので、きっと、天国にいると思います。
リンも多分天国にいきました。
リンの死んだ理由は、ショックだと…
リン、がんばって連の子孫を…さがせませんねww
もし見つけたら、ショックで(ry
長文&gdgd解釈すみませんでした。
2012/05/05 15:35:41
イズミ草
私のイメージもそんな感じでw
私の中では死んだってことになってますが
読んだ人がそれぞれ、想像できるような文章にしましたw
ただ、りんはショックで死んだんじゃなくて、
連たちのことは、思い出として心にあって…って感じです
どうやって死んだかは
私にも謎ww
2012/05/05 17:00:47
しるる
ご意見・ご感想
最後に蓮にもういちど会えたわけで…
それがもう一度江戸にもどったのか…
夢なのか…
わかりませんが、さいごはハッピーエンドでしたねw
完結おめでとですw
2012/05/03 17:45:02
イズミ草
会えましたねww
さあ、連がいたのは
しるるさんのいうとおり
江戸か、夢か、それとも・・・。
ありがとうございました!!
2012/05/03 17:53:07