[1A]
舞散る 粉雪
白銀に染まる世界
駆け出す 少女
雪の精霊
[1B]
紅い眼の兎
腕に抱き締めて
微笑むその顔は
優しさに満ちていた
[1S]
世界と同じ 白銀の髪
真っ赤なその瞳(め)が
人々を遠ざけた
少女の願い 許されるのなら
一緒に笑う 仲間が欲しい
[2A]
夕暮れ 輝く
山吹に染まる世界
踏み出す 少女
人の世界へ
[2B]
瞳(め)にうつる景色
初めての薫り
微笑むその顔を
人は妖(あやかし)と呼ぶ
[2S]
世界と違う 少女の姿
優しい心に
人々は気付かない
少女は望む 叶うと言うなら
同じ世界で 笑ってみたい
[C]
傷つき眠る 少女の傍ら
紅い眼の兎 こぼれる泪
満天の星空 流れた一筋
兎に力を与えた
[3S]
兎の体 光が包み
変わるその姿
少女と同じでした
いつでもずっと そばにいた仲間
隣で笑う 永久(とわ)の友達
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