笑ってほしいと願わなければ
きみを泣かせることもなかった
そばにいたいと望まなければ
遠く隔たることもなかった

きみの心を引き裂くような
愛し方しかできなかったから
いつか こんな終わりが来ると
きっとどこかでわかっていたんだ

きみは静かに僕を見下ろし
夢見るように 微笑んだ
やがて舞い散る真紅の花で
その瞳を彩り 歌うのだろう



愛されることを諦めなければ
壊れてしまいそうだったのに
愛することを捨てきれなくて
壊してしまった 大切なもの

誰かの心を引き裂くような
生まれ方しかできなかったから
いつか こんな終わりが来ると
本当はどこかで気づいていたんだ

僕は最後にきみを見つめて
何も言えずに 微笑んだ
空に舞い散るこの花の名は
夜の澱へと 沈むのだろう



きみの心を引き裂いてなお
きみの笑顔を求め続けた
だから こんな終わりが来ると
本当はずっとわかっていたんだ

きみは清かに僕を見下げて
しあわせそうに 微笑んだ
歪に枯れゆく この花の名も
きっと忘れてくれるのだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

花の名前

※「瞳」=「め」、「澱」=「おり」と読むつもり

昔をなつかしみながら書きました……(おもに作風的な意味で)

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投稿日:2010/10/09 13:18:35

文字数:451文字

カテゴリ:歌詞

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