薄雲射[さ]した 明けの陽と
清[さや]か遠のく 衣擦れの音
遣[や]る眼差しの 傍らに
歌交わすひとの 温もりもなく
転がり朽ちる枇杷[びわ]を
屠[ほふ]る鳥の嘴[くちばし]
啄[ついば]む果肉が この身と等しく 抉られる
摺[す]り合わす切なさと いとしさの
かすかな捻れを 指で撫で
重ならぬ端を ただ憂い
歌い捧ぐ 誰[た]が為のうた
凪[な]ぐ風の薫り 節の折
移ろいゆくのを 羨みながら
撫でる後朝[きぬぎぬ] 徒[いたずら]に
嗤[わら]うかのように 滑り落つ
憐れ詰られた花
失せる色のはかなさ
また巡る故の 時と同じと 知る筈が
撚[よ]り合わす寂しさと くるしさの
僅かな歪みに 瞼伏せ
馴染まぬ末[すえ]を ただ嘆き
歌い紡ぐ 誰が為のうた
********************
うすぐもさした あけのひと
さやかとおのく きぬずれのおと
やるまなざしの かたわらに
うたかわすひとの ぬくもりもなく
ころがりくちるびわを
ほふるとりのくちばし
ついばむかにくが このみとひとしく えぐられる
すりあわすせつなさと いとしさの
かすなかねじれを ゆびでなで
かさならぬはじを ただうれい
うたいささぐ たがためのうた
なぐかぜのかおり せつおのり
うつろいゆくのを うらやみながら
なでるきぬぎぬ いたずらに
わらうかのように すべりおつ
あわれなじられたはな
うせるいろのはかなさ
まためぐるゆえの ときとおなじと しるはずが
よりあわすさみしさと くるしさの
わずかなゆがみに まぶたふせ
なじまぬすえを ただなげき
うたいつむぐ たがためのうた
誰が為の歌(Lushiaさまに捧ぐ)
*追記*
がっつり書き直しました。m(_ _;)m
るしあさんの素敵和風兄さん絵をニヨニヨ眺めながら、2年ぐらい前に書いたモノを、修正。
もう少し長く書いても良いのかなぁ。
加筆修正は後からでも出来るので、とりあえずうp。
※一部修正。(3/7)
似非知識ですみません、柘榴は仲秋の季語だった……。orz ので枇杷に変更。
一応、時代背景は平安とかそのへんで季節は夏→秋頃をイメェジしております。
コメント3
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深まりゆく ...迷執人形館(めいしつにんぎょうかん)
yuyun
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ご意見・ご感想
黒白熊@熊野P
使わせてもらいました
毎度すんません(^^;ww
つ(コラボ・ファイル置き場)
よかったらどぞー(^^;
2011/08/20 02:08:15
yuyun
その他
メッセ&こちらへのリンクわざわざありがとうございましたー!!m(_ _)m
不躾にも妄想炸裂な詩を勝手に捧げてしまいましたが、怒られなくてほっとしております。(苦笑)
素敵な作品を見つけてしまうと、コメでは書ききれなくてこんなカタチでの感想になってしまいます。
優しく受け止めていただいて、本当に感謝してますvvv
捨てられる兄さんに共感いただいて、更に嬉しかったですvvvですよね!ですよね!!←コラ。
あと「なんて素敵に~」&「ざ・ちぇんじ!」分かってくださる方がいらっしゃったー!!Σ(TдT*)
もう思い残す事はありません。(笑)
素敵な作品をありがとうございました!!これからも投稿、楽しみにしておりますvvv
2008/08/30 21:12:40
lushia
ご意見・ご感想
ありがとうございます!
素敵な詩に、こんな絵でいいんか、どうしよう‥とおろおろしています(笑)
確かに兄さんは要領悪くて、浮気は出来なくて、一途で、ライバルなんかに出し抜かれて‥姫に捨てられ、それでも姫が幸せなら‥なんて思いつつうじうじしてるかと(マテ
想えど遠く届く事はなく、ただ風に乗って声は解けてゆく‥そんな風情ですね。
捨てられる、が似合いすぎててどうしよう‥ナチュラルに頷いてしまいました。あれー。
私の知識も「なんて素敵にジャパネスク」ですねー(笑)
原作読んでましたvでも、「ざ・ちぇんじ!」が一番好きでしたよvvv
2008/08/30 20:37:55