「辛い時には、きみが笑ってよ。」
風に髪を揺らしながら、物憂げなきみは言った。
「何時か、思い描いた物語は単純で、短いものだけど。・・・・それはね、ヒーローに様に泣くきみの元へ、いつだって助けに来るの。」
なんて笑いながら、空をみるときみの目から耐えれずに溢れ出す涙が。
「嘘をつくと、痛むのは僕が弱いから・・・・。あぁ・・・・・あぁぁぁぁぁぁあぁ!!」
僕は、叫ぶ。
「何時だって理由なんて、きみが決めることだから。」
明日の向こうを見ながら言うきみ。何が見えているの?
何が見えているとしても、ただ。風に揺られていくだけ。
「知ってる?」
きみは、笑いながら僕に聞くんだ。
「知らない。」
僕の答えを聞いて、満足げに頷くきみ。
「空に願う、夢物語はね。強く、願うほど。消えるんだよ。」
って、悲しく笑う。
きみのその手で遊ぶ。
明るい未来は、簡単に壊れてしまう。
いつも、話の結末は何も変わらず繰り返す日常の中へ消えていく。
「さぁ、目をあけて。」
手を伸ばす。
見たことも無い物語が、動き出す。
「きみだけの世界に変わる。」
僕は、笑う。
「ほら・・・・・」
きみは、叫ぶ。
「あぁ・・・・・あぁぁぁぁぁぁあぁ!」
「拙い言葉だけど、きみに届けば良いな。」
笑うきみの優しい言葉。
僕は。
「見えるから真実で、わかるから感じるの!!きみにとって何が大切なのか・・・・ただ。わからずに歩いていくの?」
きみは。
「そうよ。」
微笑む。
きみがよく言っている言葉。
「この世界は、君だけの穢れなき世界。この世界は、君だけを乗せてゆく世界。この世界は、君だけの孤独な物語。・・・・・生きることが、ヘタな君が作り出した世界なんだよ。」
僕の頭の中で、回る回る回る・・・・・・
「嫌あぁ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!」
風が吹く空中庭園。本当に在るの?
在るのならば、もう一度空を仰ぐ。
この物語が終わる。
風に吹かれながら、きみはもう。迷わずに歩いていけるよ。
コメント0
関連動画0
オススメ作品
誰かを祝うそんな気になれず
でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
寒いだけなら この季節はきっと好きじゃない
「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
Messenger-メッセンジャー-
「…はぁ………ん…ぁん、いやぁ……ぁうっ」
暗くて狭い。密閉された空間。逃げられない私は目に涙をためた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あー…蒸し暑い…
空は生憎の曇りだというのに今日はなんだか蒸し暑かった。ったく。楽歩の奴…バスの冷房くらいつけろ...【リンレン小説】俺の彼女だから。。【ですが、なにか?】
鏡(キョウ)
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
漆黒の王子
月虚
三十路の夜風は少し冷たくて
胸の奥に沈む未練のようなもの
あの日の約束曖昧のままに
過ぎた時間巻き戻せないけれど
手のひらに残る温もり辿り
未来への地図描き直してみる
自由な発想潰されるアイディア
決められたレールを走る日々
胸の奥小さな声反発している...月虚
mikan_07
花誘い歌詞(テキスト)
1番
Aメロ
花が香る夢の中で常世を照らす満月の日
誘う艶やかな調べによって見た目以上に美しく
Bメロ
あーいつかはできるようなううつつぬけ幻も
気にしたら今までのにぐっすりした過去今ここに
サビ
花が誘えば月も踊る燈の指す方へ行きたいのにさ...花誘い歌詞(テキスト)
ベトベンだったらいいのに
君がくれた春と 青い歌
忘れたって ずっと 忘れない
日々は過ぎて知らんふり
まだ歩き出せないのにさ
君がいない春と 青い嘘
忘れたくて きっと 忘れない
繰り返して知らんふり
まだここに居たいのだ
4月に散らばった花の色
雨に濡れて泣いてるみたい...春わずらい lyric
kotore
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想