その日の放課後。
って言っても説明やら配布物があったぐらいだったからすぐ終わった。
「よろしくね」
「うん!」
私は2人にルカを紹介した。
「・・・」
ただ一人、レンだけ何も言わずルカを見てボーっとしていた。
「レン君?」
「ふぇ!? あっ・・・よろしく」
気のせいか顔を赤らめ、鼻の下が伸びてるように見えた。まあ、理由は簡単。
「レン‥まさか‥」
「なっ‥んなワケねーじゃん!あれは‥だから‥」
「まだ何も言ってないし」
「なっ‥ちがっ‥」
わかりやすい。そして可愛い。

そんなたわいない会話をしながら下校。
「じゃ、私達あっちだから」
「うん。また明日」
双子と別れ、桜の花びらが舞ういつもの道を歩む。
「早速友達出来て良かったじゃん」
「妬いた?」
「‥ちょっとね」



 まだあの時はお互い笑ってた。
こんな日が永遠と続けば良いと思ってた。



「新学期早々だが、転入生を紹介する」
朝のホームルームで先生から告げられる。
「今日からこのクラスに入る‥」
「氷山キヨテルです。」
先生が紹介する前に自分から名乗った。


 そう、思えばこの日が始まりだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

境界線-第三章-

短い。
そして歌詞に入ってない。
長くなりそうだからカットしました。
果たして終わりは来るんでしょうか・・・?

閲覧数:109

投稿日:2010/11/11 23:40:37

文字数:489文字

カテゴリ:小説

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