金色の糸が 風に揺らめき
旅人はふたたび 東へとゆく
いづこへか 問いかける声に
答えを持たぬまま
ただ流るる 時に従う足で
遥か彼方へたどり着くのか
君去りしあとも この世は留まらず
氷の季節を 幾度も越えて
繰り返す旅路に 未だ迷えど
忘れざる 胸の爪痕に
沁みる君の匂い
この果てさえ 目蓋に映らぬとも
恐るるものはもう何もなし
君の目がやがて 開かれし時まで
繋ぎゆく光 新たに芽吹き
絶えず命は 歌を奏でる
君がため惜しむ この世は留まらず
こんじきのいとが かぜにゆらめき
たびびとはふたたび ひがしへとゆく
いづこへか といかけるこえに
こたえをもたぬまま
ただながるる ときにしたがうあしで
はるかかなたへたどりつくのか
きみさりしあとも このよはとどまらず
こおりのきせつを いくどもこえて
くりかえすたびじに いまだまよえど
わすれざる むねのつめあとに
しみるきみのにおい
このはてさえ まぶたにうつらぬとも
おそるるものはもうなにもなし
きみのめがやがて ひらかれしときまで
つなぎゆくひかり あらたにめぶき
たえずいのちは うたをかなでる
きみがためおしむ このよはとどまらず
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