【A1】
少女十七可愛らし
蝶よ花よと籠の鳥で
そうと近づく猫なで声
あれは何ぞと羽広げた
浮名流す手練手管
紡ぐ言葉夢の如く
そうと近づく女の目に
酔わされた侭 嗚呼 子の刻
【B1】
震える唇 犯すように
花 散らした
【S1】
喘ぎは五月雨 閨の内に忍ぶ指
昇り詰めて今一度 唇は綻ぶ
掻き出せば乱れ 尚も枯れぬ泉
口を付けて啜れば 誘う桃源郷
【A2】
少女十七艶めいて
春に揺れる花の如し
あどけない娘の心
たった一人の女ぞ知る
【変】
求めて夜毎に嬌態嬌声
空虚を貫く愛に溺れ
重ねて果て無き果ての果てに
泣き濡れ叫び堕ちて逝く
【B2】
震える唇 歌うように
花 開いた
【S2】
心は五月雨 閨の内に忍ぶ恋
誘い出され知った空 翼に受けた風
望むなら乱れ 全て汝に晒そう
舌を絡めて踊れば 想いは桃源郷
【B3】
縺れた躰を 溶かすような
夜に咲いた
【S3】
喘ぎは五月雨 閨を濡らす長い雨
二つ寄り添う百合の香を 舌で蕩かし拭う
諸共に乱れ 重ね合った泉
かれるまでと踊れば 果ても無い秘め事
・読み
しょうじょじゅうしちかわいらし
ちょうよはなよとかごのとりで
そうとちかづくねこなでごえ
あれはなんぞとはねひろげた
うきなながすてれんてくだ
つむぐことばゆめのごとく
そうとちかづくおんなのめに
よわされたままああねのこく
ふるえるくちびる おかすように
はな ちらした
あえぎはさみだれ ねやのうちにしのぶゆび
のぼりつめていまいちど くちびるはほころぶ
かきだせばみだれ なおもかれぬいずみ
くちをつけてすすれば いざなうとうげんきょう
しょうじょじゅうしちいろめいて
はるにゆれるはなのごとし
あどけないむすめのこころ
たったひとりのおんなぞしる
もとめてよごとにきょうたいきょうせい
くうきょをつらぬくあいにおぼれ
かさねてはてなきはてのはてに
なきぬれさけびおちてゆく
ふるえるくちびる うたうように
はな ひらいた
こころはさみだれ ねやのうちにしのぶこい
さそいだされしったそら つばさにうけたかぜ
のぞむならみだれ すべてなにさらそう
したをからめておどれば おもいはとうげんきょう
もつれたからだを とかすような
よるにさいた
あえぎはさみだれ ねやをぬらすながいあめ
ふたつよりそうゆりのかを したでとかしぬぐう
もろともにみだれ かさねあったいずみ
かれるまでとおどれば はてもないひめごと
姫ごと
一目惚れしたこまねこさんの曲http://piapro.jp/t/931Mにて、目出度く採用頂きました。
過保護に、大事に育てられた娘をたぶらかすのは、浮名を流す色好みの女。誘い出されて追いかけたなら、いつのまにやら宵の縁。
百合です。
何れが望んだ関係であるのか。
それは勿論、〝女〟の側です。
欲しいから取りに行って、触れてみるとあんまりに愛らしいから手放せないのです。
〝少女〟が恋するのは、自分を籠から連れ出した物語の王子。
〝女〟は自分の全てを賭けて、少女を留めようと必死な、そんな歌詞です。
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