色を無くしたこの世界で　あなたに出会った
あなただけが輝いて　あなただけが色付いて
無色透明な世界で　あなただけが　私の生きる目印でした

それを亡くした私に何の意味がありましょう
それを失った世界に何の意味がありましょう

どうか　誰か　苦しまずに　私を逝かせて
引き止めないで　手を引かないで
私はもうこの世界に飽きてしまったの　もう何の未練もないの
だからもう　このまま　椅子に腰掛けた私を放って置いて

最早色を亡くした世界　あなたがいない
あなただけが生きる意味　あなたが生きる道標
既に終焉した世界　私だけが　取り残されてしまった

こんな終わりきった世界に未練はありません
あなたも色もない世界にもう何もありません

誰でも良いの　苦しんでも良いの
さっさと私の息の根を　止めて下さい
私には生きる事こそ苦痛　生き続ける事こそ地獄でしかないの
私だけが生きる意味　何処にあるの？　悲しみは何処へいくの？


＜ひらがな＞
A1
いろをなくしたこのせかいで　あなたにであった
あなただけがかがやいて　あなただけが色づいて
むしょくとうめいなせかいで　あなただけが　わたしのいきるめじるしでした

B1
それをなくしたわたしになんのいみがありましょう
それをうしなったせかいになんのいみがありましょう？

S1
どうか　だれか　くるしまずに　わたしをいかせて
ひきとめないで　てをひかないで
わたしはもうこのせかいにあきてしまったの　なんのみれんもないの
だからもう　このまま　いすにこしかけたわたしをほうおっておいて

A2
もはやいろをなくしたせかい　あなたがいない
あなただけがいきるいみ　あなただけがいきるどうひょう
すでにしゅうえんしたせかい　わたしだけが　とりのこされてしまった

B2
こんなおわりきったせかいにみれんはありません
あなたもいろもないせかいにもうなにもありません

S2
だれでもいいの　くるしんでもいいの
さっさとわたしのいきのねを　とめてください
わたしにはいきることこそくつう　いきつづけることこそじごくでしかないの
わたしだけがいきるいみ　どこにあるの　かなしみはどこへいくの