一か月前、僕はミクに告白した。いつも近くに居れば、そりゃ
まあ、気にしてしまうわけで。ミクもOKしてくれて、僕たち晴れ
て恋人同士!って思ったんだけれど。このことを誰にも言ってな
い。だから、「ミクとカイト兄さんはお似合いね♪」だとか
「リンとレンは相変わらず仲いいんだから」とか言われてしまう。

 そして、二週間前。ミクの家が引越しした。歌の仕事が立て込
んでるからしばらく仕事にすぐ行ける場所で生活するんだとか。
僕ら二人に立ちはだかった壁がここで生まれた。一緒にいる機会
が減って、お互い会いたい気持ちは、誰にも負けないのに会いに
行けない。時間、距離、人の目、全てにおいて問題だった。
 でもこうやって仲よく入れるのは、毎日欠かさずにやり取りす
るメールがあるから。
―ミク、どう?時間、空きそう??―
―ウーン……わかんない(><)―
 こんなやり取りも結構増えた。たまに僕がしつこすぎて、ミク
を困らせてしまったこともあった。何回謝ったことか。と思って
たとある日。
―レンくん、この日時間あるかな??―
 そういって、ミクが指定した日は、四月一日。
―その日なら、僕も大丈夫だよ。会う?―
―うん!!―

 四月一日。ミクの住む街で僕らは会った。
「今日、リンも友達と出かけるんだって」
「ルカちゃんもお出かけって気合い入ってたよ?」
「会わなければいいんだけどね」
「ふふっ、そうだね」
 そうして、僕たち二人で手をつないで歩いていた。
「あれ?レンー?あれ?!ミク姉!?」
 ……リンに会ってしまった。なんでこんな時に会ってしまうん
だろうか。何度も言うけれど、僕たちが恋人同士であることは、
誰にも言ってはいない。
「リンちゃん!久しぶりだね!!元気?」
「ミク姉こそ元気?」
「うん、元気だよ?」
「あ、今、リリィちゃん待たせてるから……!今度は三人でお出
かけしようねー!」
 嵐のような女だ……姉でありながら恐ろしい……。
「ミク……?」
「どうしたの?レンくん……!」
 人が少ないところまで手を引っ張って走っていた。誰にも目が
つかないようなところまで走った。
「レンくん……??」
「ミク……好きだ。大好きだ」
 そう言って、唇が重ねる。
「……!」
 ミクの唇は、ほのかに甘い苺の味がした。
「レンくんのばか……。あたし、初めてだったのに……」
「僕は……本気だよ。これからだってこうやって愛してあげるよ」
「レンくん……」
「だから、このままずっと一緒に居よう?」
「……うんっ!」

 家に帰ってから。
「ピコ!ピコ!!僕、彼女出来たよ!!」
「えええ?!ホントに?!どんな子??」
「へっへーん♪嘘だよ!今日、エイプリルフールでしょ?」
「じゃあ、今日誰と出かけたの?」
「え?ミク姉だよ?」
「なーんだぁ……」
 まあ、嘘の嘘だからホントなんだけどねっ!これからも誰にも
言うつもりないから、僕とミクの二人だけの秘密なんだっ!!

.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

本日、ウソの日。

実は・・・いえ!なんでもございません!
こんな可愛いカップル憧れてます。

レンくん、自分で書いてて好きになります♪

閲覧数:231

投稿日:2011/04/01 08:47:37

文字数:1,240文字

カテゴリ:小説

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