むせ返る程に甘ったるい　閉じ込められた部屋の中は
体温と汗の匂いと　気だるい熱で埋め尽くされた
それはまるで極上のオトナのスイーツのよう

胸焼けする程ひどく甘い　溶け掛けの愛を味わおう？
オトナな味の白いチョコと　コドモな味の生クリームを
口移しに混ぜればほら苦い恋の完成

苦ければ苦いほうが、純粋(ピュア)で濃い証明だから
痺れる程感じあおうよ　心の芯から蕩けちゃうくらいに

止められないビターチョコレートキス
リスクのない愛なんていらない　イヤならボクを殺していいから　
街の灯りは鈍く燻る　けれど時計に目線を向けた方が負けのゲーム
そうだよ朝が来るまで苦しめばいいのさ
悪夢みたいにさ…

肌になぞる指先に溶けた　チョコが描くラインがまるで
傷みたいに刻み込まれて　ならいっそ本当に傷つけて
ボクのものだよってマーキングしてしまえたなら…
…なんて冗談だよ？(笑

愛している基準とか　求めないまま溺れ合う
甘い匂いだけ鼻につく　安物のチョコのような関係だね

止まらないチョコレートファウンテン
絡めるのは熟れてない果実　それは爛れきった恋の結実
間違いなんか何も無い　そんな演技に先に気付いた方が負けのゲーム
それなら尽き果てるまで楽しめばいいのさ　
どうせ結末は…

止められないビターチョコレートキス
朝なんて永遠に来ないんだ　闇の中だけが二人の居場所
快楽は欲しいものじゃない　痛みと安心を手に入れるためだけのゲーム
そうだよ乾いたままでずっと待ってるのさ
本当の『答え』を…

だから、せめて名前を呼んで…?
流れ落ちる涙を口移しに流し込んだ　ビターチョコレートキス