鈴の音茂みの隙間から覗く目
新しいカギ爪を誰かとともにまた
与えられるようなものはないけれど
欲しがることは教えられるから
人間のカタチは紛らわしく見える
飛べないくせに空ばかり見てんだ
こう考えたらどうかなって笑う
そして君は何も言葉にしてくれない
夜が黒い理由を誰かのせいにはしない
朝が白い理由も僕にはないようにね
輪郭に価値を求めていけばきっと
泉の精にどこまでも沈められるさ
呼吸が紡ぐロンド踊りたいな
薪の火窓辺の隙間から見てる目
芳しい朝摘みの黄バラとともにまだ
称えられるようなことはないけれど
俯く顔を笑わせたいから
人間のカタチに紛れもなく見える
言えないくせに君ばかり見てんだ
その考えはどうかなって笑う
いずれ君は何も言葉にしてくれない
時が回る理由を何処かで得るには長い
過去が止まる理由も僕ではないようにね
感覚に畏怖を授けていけばきっと
禁忌の本で何もかも叶えられるさ
鼻腔が歌うブーケ作りたいな
あーでもないこーでもない
悩め悩め迷え迷え
立ち止まれば振り向きたくなるんだ
浅はかな正解を得意げに見せるのもね
死んでもない生きてもない
足掻け足掻け踊れ踊れ
目を開ければ彷徨いたくなるんだ
軽んじた間違いで得したら隠すのに
波の音海辺の隙間から伸びる手
忌まわしい夜伽の寝言とともにいま
支えられるような熱はないけれど
蔑む声を歌わせたいから
人間のカタチじゃいられないのわかる
聞かないくせに口ばかり見てんだ
まだ考えていいかなって笑う
どうせ君は何も言葉で失わない
虹が眠る理由を世界で知るには遠い
森が叫ぶ理由も月ではないようにね
引力で機微を壊していけばきっと
懺悔の念でどこかしら辿り着けるさ
右脳が爆ぜるキスを届けたいな
爪痕がね消えてくれないんだ
ほったらかしても傷んで化膿するし
全身に広がって毒が巡ればほら
なにかに支配されたように落ちてく
ビョーキみたいなコイなんだね
夜が黒い理由を誰かのせいにはしない
朝が白い理由も僕にはないようにね
時が回る理由を何処かで得るには長い
過去が止まる理由も僕ではないようにね
虹が眠る理由を世界で知るには遠い
森が叫ぶ理由も月ではないようにね
好きが朽ちる理由を誰かのせいにはしない
意味がしぼむ理由も君ではないようにね
熱いお茶が冷めるまでほんの少しだけ
つまらない話を聞いてほしいな
これが最後のお願いだからさ
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