昔むかし、ある国がありました。その国に家が建っていました。国だからあたりまえだけどね。
その家には、一人の少女と母親と姉が二人住んでおりました。
少女の名前はリン。母親の名前はテト、姉の名前が髪の黒いほうがルコ、髪の赤いほうがリツといいます。
ナレーターは美里です。
リンデレラと七人の登場人物 はじまりはじまり~♪
さて、前置きは済ませておいたので、サクサク行きましょうね。
リンはそれはまあ鈍感でとっても不器用でした。当然、雑用には向いてません。
なので、彼女が廊下を掃除すれば廊下は水浸し、三人は必死に雑巾で床を拭きました。この三人はいい人です、断言できます。
リツ 「ちょっと、リン。あんたあんなので掃除したって言えるの?次からはもっと丁寧にキチンとやりなさい!」
ルコ 「私たちが後始末をやってんのよ。あんなに水浸しじゃあ滑って怪我をするわ。困るのよ」
リン 「分かりました、姉様」
リンが注意されるのはもう何回目でしょうか。リンは毎回直そうとするのですが、持ち前の不器用さでもうどうにもならないのでした。
リン 「あーあ、ちゃんとできるように頑張ってるんだけどなぁ」
掃除中、リンはため息を吐きました。きちんと雑巾を絞って、なのになんで廊下は水浸しなんだろう。この家、呪いかかってんじゃないか?
リンは床を磨きます。その度に水が溢れるのですが、そんなこといってたら掃除なんてできません。
この家いっそ燃やしてしまおうか、なんてリンが考えてたとき、
ピーンポーン♪ ピンポンピンポンピンポン
リン 「聞こえてます!そんなにならさないでください!」
グミ 「あ、そうなんですか。ああ、用件なんですけど、これ、王宮からです。私も一応王宮からの使いです。アルバイトだけど」
リン 「あ、そうなんですか、ありがとうございます」
グミ 「じゃ、それでは。雑用が山積みなので」
リン 「はい。では」
リン 「かあさまー!王宮からの手紙ですー!」
テト 「何?よこしなさい」
テト母様は可憐なる手つきで可憐に読み始めました。
テト 「『国内の全ての人へ
明日の夜、舞踏会を開くお。
一応全員参加だお。
来れない場合は電話を急いでするのですお。
王子も参加させるお。
国王でした☆』
だって。なんて急な舞踏会なのかしら、もうちょっと前から知らせてくれればいいのに。ということで、リン、私はルコとリツを連れて行きます。リンは仕事を全て終わらせ、身支度が整ったら出かけること。戸締りはちゃんとチェックすること。いいわね?」
リン 「分かりました、母様」
テト 「このことをルコたちに伝えてくるわ。廊下の掃除、終わらせてね」
リン 「はい」
テト母様はいい人です。でもこのままだと話が違う展開になってしまう…
~当日~
テト 「では、リン、私たちは行ってくるから、仕事をちゃんと終わらせてよ」
リン 「はい、母様」
ルコ 「ドレスは部屋に置いてあるのを使っていいわよ」
リツ 「戸締りはしっかりね」
リン 「分かりました、姉様。行ってらっしゃい」
三人 「行ってきます」
三人は愛に溢れてますね。
さて、リンは洗濯と掃除を終わらせなければいけません。まず、洗濯は問題ありません。問題は、掃除です。
ただでさえ不器用なリンに呪いでもかかっていなければ不自然すぎるほどにはかどらないこの家の掃除です。舞踏会が終わるまでに片付けられるでしょうか。
無理ですね。はい。
リン 「さあ、これをどうするか…」
リンは洗濯は終わらせました。かなり強引に。
問題は他にあるのです。掃除はどうしましょ。
リンがやるべき仕事のリストを紹介しましょう。
・洗濯
・暖炉掃除
・台所掃除
今日はこれです。
暖炉掃除はともかく、台所となれば話は別。
箒で掃いて、モップかけ、乾拭きをしなければなりません。
リン 「よしっ、さっさと終わらせるぞ」
リンは気合をいれて、暖炉を磨き始めました。
そんな簡単に終わるわけがありませんが。
コメント1
関連動画0
オススメ作品
気持ち悪い、普通じゃない、なんで普通になれないの?色んな事いっぱい言われたよ
私だって分からない、私だってなりたくてこんな呪いにかかってしまったんじゃない。
怒らないで、怒鳴らないで
難しい言葉とかあなたの話なんてどうでもいいの
ただ、強く抱き締めて頭を撫でてほしいだけなんだ
いつかこの呪いが解けま...肇
うに
「彼らに勝てるはずがない」
そのカジノには、双子の天才ギャンブラーがいた。
彼らは、絶対に負けることがない。
だから、彼らは天才と言われていた。
そして、天才の彼らとの勝負で賭けるモノ。
それはお金ではない。
彼らとの勝負で賭けるのは、『自分の大事なモノ全て』。
だから、負けたらもうおしまい。
それ...イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
ゆるりー
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
「…はぁ………ん…ぁん、いやぁ……ぁうっ」
暗くて狭い。密閉された空間。逃げられない私は目に涙をためた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あー…蒸し暑い…
空は生憎の曇りだというのに今日はなんだか蒸し暑かった。ったく。楽歩の奴…バスの冷房くらいつけろ...【リンレン小説】俺の彼女だから。。【ですが、なにか?】
鏡(キョウ)
始めようこの世界を
照らす6本の放物線
見えるでしょ?
WE ARE "SHOOTING STARS"
今日は何があったの?何でも聞かせて
君のこともっともっと知りたいよそれって変かな
ずっと待ち続けた雲が晴れる瞬間は
今この時鐘が鳴り響く
トビラ開けて勇ましく
踏みしめて力強く...SHOOTING STARS
めろくる
『バットヒロイン』
息をするだけで嫌われて
歩くだけで嘲笑われる
貴方のために生きているのに
何をしても裏目に出て
冴える思考は理解されない
明るすぎるわ貴方が居るところは
いつか、暗くなる、それを遮りたいのに
いつか、それさえ、手が届かなくなって
宙に落ちる...バットヒロイン
ちかげ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
しるる
ご意見・ご感想
美里家のボカロ演劇部の皆さまですねwww
え?だれもいじわるじゃないけどwww
むしろ、どんくさいリンちゃんを助ける家族愛www
てか、国王の手紙www
どんだけ適当よwwwこれはおもしろかったww
2012/03/19 12:54:52
美里
あはははは、よく見破りましたね。
いや、実は意地悪ではないんだよ。愛が溢れてるんだよ。
もっと意地悪だったはずなのに…!でも結果オーライ?
国王は適当ですね。はい。
2012/03/19 17:36:52