仔猫の耳孔雀の羽
焦がれていても届きはしない
餓狼の牙鷹の爪は
遊戯に呼ばれることはない

薄汚れた森の掃き溜めの中で
生き血に塗れた指咥え
力尽くしじゃれつく兎の群れを
宵が明けるまで眺めてる

踊りましょう堕天使のあえかな吐息
群れを成す憎しみを戯笑に変えて
謳いましょう下界を闇で照らし出す
失楽園逸楽へ転げ堕ちて囃す声
（Willkommen!）

仔犬の尻尾胡蝶の羽
毟りとれども届きはしない
積み重なった罪の数が
居場所の影の数に倣う

苦味を吐き出したくて震える喉
右手の力で締め付けた
大地を轟かすほどの此の声が
少しでも柔くなるように

叫びましょう誰しもが望まぬ声で
何時からか其の意味を知っていたけど
嗤いましょうワタシハヒトリジャナインダ
血の赤を胃の中を抉り出して囃す声
（Willkommen!）

踊りましょう堕天使のあえかな吐息
群れを成す憎しみを戯笑に変えて
謳いましょう下界を闇で照らし出す
失楽園逸楽へ転げ堕ちてく

狂いましょう築かれた住処壊して
独り在る哀しみを欺瞞に変えて
食しましょう泪ごと飲み干したなら
愛されぬ苦しみは砂糖となり溶けてゆく
（Willkommen!）