暗闇の中で芽生えかけた意識
この歌を彼に捧げる

彼は不完全だった
あるべき配列が乱れた
光を見ることなく
その星は静かに流れた

彼の命は確かにあった
しかしゆりかごから直ちに墓場へ
育つには足りなかった何かが
今も僕を苦しめる

水に流したのか聞いた
彼女は悲しそうに頭を振り
せめてもの贖罪と
食材と共に冷凍庫に入れた

しばらくの間安らかに眠れ
生きたかったよな許してくれ
光を見る権利を持ったまま
誰にも見えなかった流星

彼は最後に土に帰った
すべての生き物と同じように
今日もまた排水に混ざって
沢山の命が流される

目を閉じ汗が滴る
あまりに小さく重い宝を背負い
燦然と夕陽が問いかける
お前に価値はあるのか
清算は済んだのかと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

流星 歌詞

閲覧数:88

投稿日:2024/06/06 15:34:08

文字数:322文字

カテゴリ:歌詞

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