かたゆめデスク

きっといつまでも届かない言葉は
どれだけ待っても雨を降らせない
乾いた風は何にでも作用して
例えば余計な記憶を運んでくる
きれいはきたない
きたないはきれいに
そんなふうに改ざんされて
何も意味を成さぬのなら
空を見上げて探して
漂う雲を抜け...

眩しく映った
そびえ立つ書架に
無数の細胞のように並んだ本
ここは夢の中
すべてを知れる図書館
君は何を望むだろう
手当たり次第に貪る
もしも現実が思い通りに
運ぶならきっと飽きてしまうから
風に乗った雲みたいに...

それは遠い遠い記憶から来たの
ねえそんな俯いて諦めないで
静寂を破る
閉ざされた窓を叩く飛礫は
無責任だけど降伏を許さない
昨日は何人も道を引き返した
暗闇見つめる
これで正しいのか不安になって
それでももう一度歩いてみよう
たとえ行き止まりで進めなくても...

ねえいつまでもその輝きを
守っていてくれ
君の瞳に光る星は
真実なんだやっとそれに気付いた
見上げた飛行機雲は高すぎて
敗北を知った
それでどうしたんだっけ
君は難しい顔するようになった
でもまだ捨てたもんじゃないさ
ああ今一瞬だけ見えたのはその続きだ...

ここだけの話
過去の私は今の抜け殻
踏み潰される運命だと
恥じて果たして
そんなに偉そうに
優劣思考が蔓延る
どこもかしこも
あの時の感情に決着をつけよう
それは否定でも肯定でも評価でもなく
あの時感じた素直な気持ちのまま...